大阪の映像制作・制作技術会社 (株)写楽の社長 木内の気ままなブログです。                    (文章や写真を引用される場合はご連絡ください)
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あけましておめでとうございます
あけましておめでとうございます。

旧年中は格別のご愛顧を賜りまことにありがとうございました。
本年もなお一層のご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

昨年は映像業界においても世界不況の影響が感じられる一年でしたが、弊社にとりましては新規のお客様はもちろんのこと、リピーターになってくださるお客様が際立って増えた一年だったと感じています。

お客様の増加や定着は、僭越ながらお客様に弊社の仕事内容をご評価いただいた結果だと自負しておりますが、今後なお一層の研鑽を進めてまいる所存でありますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。


                              2010年1月1日
株式会社 写楽
代表取締役 木内 光




新年早々、余談ですが、
10年以上前、テレビ黎明期から活躍していた大先輩のエンジニアに
 「現場に忙殺されず、1日に10分でも新しいことを吸収する時間を作れ」
 「現場で疑問に感じたことは小さなことでも必ず解決するまで追求しろ」
という助言をいただきました。

以来、その積み重ねは、経験を伴った知識や現場ノウハウとして私自身の血となり肉となり、その考え方は現在でも私の基本姿勢になっています。

私自身、まだお付合いが浅い方とお話しさせていただくと「何が専門ですか?」と質問される事がありますが、撮影・VE・編集・編集システム構築、現場録音・整音・ミックスは、それぞれ専業のエンジニアに引けをとっているつもりはありません。それと、ご存知の方からはDとしての依頼もいまだに…。
 「何でもします」=「低レベル」と先入観で思われたら嫌なので言いませんけど(笑)。

もちろん、同時に複数の役割を兼任できるわけではありませんから、現場では基本的に技術の一役ですが、それぞれの分野を理解している事は、私がテクニカルマネージャーとして複数の会社が関係するプロジェクトで制作フローを検討する際、また、限られた予算やリソースの中で映像制作を進める場合にも確実に役立っていると思います。

昨今は制作会社さんのリクエストで、小規模なロケでは制作さんと技術が私1人だけの時があったりします。「カメラ 兼 照明(3灯キット) 兼 音声(ピン)」では仕事量が多くてけっこう大変なので、率先してやりたいと思う体制ではありませんが、カメラマンではない制作さんがデジ(ハンドヘルド)を回して音声だけ本業が担当というロケよりは100倍マシだと思います(笑)。

最低でもロケの技術はカメラマンと音声の2人、または照明さんを加えた3人で行きたいところですが、他の業界では従来は数人で対応していたような仕事を、付け焼刃の素人仕事ではなくそれぞれメインとしてもちゃんと出来るようなプロが1人で対応する事を求められる場面は増えているようです。

例えば大学でバイオテクノロジーを専攻して、海外のお役所とその分野の特許申請に関して英語でやり取りするような弁理士さん。
私の弟がそれなんですが、バイオの専門知識、技術翻訳、申請のノウハウなど色々な能力を努力して身に付けた上に弁理士の国家資格を取得して頑張っています。
同じ弁理士でも、一人でカバーできる範囲が広いと対応できるレベルが違うんだそうです。

これは経費節減のための「兼任」ではありません。また「広く浅く」という事とも全く違います。
他人よりたくさん努力して「広く深く」という事です。1人が複数の分野を熟知しているからこそ出てくるような発想ってありますよね。

業種が違うので一概には比較できないと思いますが、この「広く深く」という考え方は、映像・音声の制作技術においては「編集しやすい素材」であったり、想定外の事態に素早く的確に対応できる能力、また、延いては制作物の質にも繋がることだと思います。
例えて言うならば、演出や編集を理解しているカメラマンが撮った素材が編集しやすく、またDが気が付かなかった場面の映像を拾っていたり、現場でしっかりした制作的な提案ができる事とも似ているでしょうね。

もちろん、専業のエンジニアを全否定するわけではありませんし、映像・音声制作の現場においては技術を分業する事で質が上がるのは当然の事です。また、業務においては本来は責任分界点が明確でなければなりません。

しかし、私自身の経験として、3D映像や5.1chサラウンドなど演出的・技術的に相乗効果が求められるような場合。また、放送やWebなどでも最終納品の形態がますます多様化していく中では、制作陣の狙いや意図を的確に具現化するため、既存の分業体制に囚われず、マクロと同時にミクロを正確に把握して配慮できるエンジニアが求められる場面は増えて行くと思っています。


これまで数多くの方とお仕事をご一緒させていただいた中で個人的に感じているのは、どんな分野でも第一線での経験年数が7~8年を越えたあたりから、エンジニアの力量は経験年数と年齢だけでは語れなくなってくるいう事。また、専業のエンジニアでも優秀な人ほど自分の専門以外の分野についても関心を持っていて理解も深いという事です。

正しい知識と経験に裏打ちされた理解力や判断力、エンジニアとしての能力は、専業や多分野対応のエンジニアを問わず、どんな場所に自身を置くかという事でも変わりますが、どれだけ意義のある時間を自らの意思で積み重ねてきたか、また弛みない努力を続けているかで差が付いていると思います。

それはいくつになってもどんな立場でも仕事でも、現場に臨む姿勢や態度、また、最終的には制作物の質として現れる最も大事な部分だと思います。私自身、今後も映像・音声技術ともに広く深くで研鑽していきたいと思っています。

何であれ熱意と向上心を失ったら腐るだけですからね(笑)。


さて、ブログの話に戻りますが、私の場合、自社の仕事以外でも幸運な事に高校・大学からの友人や先輩が同業界でエンジニアとして活躍していたり、仕事で知り合った方と親交が深まったりして様々な事柄に触れたり情報交換が出来たりしています。
このブログでは現場のエンジニア同士でもなかなか俎上に乗らないようなマニアックな話題や、あまり追求されていない技術に関する小ネタを取り上げて行きたいと思っています。(3D映像やサラウンドについても取り上げて行きたいと思っています) ネタは山ほどあるんですが、書く時間が…。

また、独断と偏見でぶった切ってほしいというネタがありましたらお寄せください(笑)。
コメント
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コメントありがとうございます
linear_pcm0153さま。あけましておめでとうございます。

記事の余談部分ですが、新年早々、長々とくだを巻いてすいません。
現場ではグダグダ言ってませんよ(笑)

私のほうこそ、linear_pcm0153さんのブログで色々なことを勉強させていただいております。本年もよろしくお願いいたします。

この不景気。まだ先行きは不透明ですが、どんな時代の趨勢の中でもおのおのが人の気持ちを考えて尊重しあい、人と人との繋がりを大切にしていく事が全ての礎になっていくと思います。



くだ巻きついでにひとつ。

いろいろな企業の年頭挨拶を見聞きしたんですが、「依然として厳しい状況が続く」と見ている企業と「今年は景気が上向く」と予想している企業があります。しかし、後者では残念ながらめぼしい好転材料を挙げていないところが多かった気がしました。
確かに、材料や前例だけにとらわれるべきではありません。しかし、これまで景気の先行きは少し先まで見えているのが普通だったと思います。振り返れば中国の景気後退の半年前には香港の有名な投資家が警告を発しており(当時、香港ATVニュースで見ました)、リーマンショックの何年も前から米の景気後退も予測(海外メディアでは専門家の意見としてよく報道)されていて、きちんと情報収集をして欲を掻かなかった投資会社や投資家は難を逃れています。
(為替レートに大きく影響を受ける業種では仕方ないですが…)

しかし、米のバブル崩壊までは誰もが予想していたものの、今後の成り行きは色々な情報源を見てもいまだよく見えない状況です。
米市場は数字だけを見ると回復しているように見えるかも知れませんが、それは現状分析としては不十分だと思います。
中身を見れば以前と同じような金融商品作りで再膨張しているだけという見方もできると思いますし、再膨張の割に回復スピードが鈍いのは実際の落ち込みがもっと激しいとも考えられると思います。

一方、国内では底を打ったと言われる分野がありますが、一時期の減税で需要を先食いしていたり、不況下での設備投資や研究・開発費として無理してお金が動いているだけで「回復」とは違うという意見もあります。
また、日本全体で見ると、米が円高容認という状況にも厳しいものがありますし、日本だけで介入しても昔のような効果は期待できないでしょうね。


「不況時は設備投資を」という考え方はよく聞かれますが、それには危険性もある事を十分に認識しなくてはなりません。
いわゆる「景気停滞期」であれば、設備投資を行ない、後に景気が良くなって需要が増加してくれれば良いのですが、いま問題なのは「ただの停滞期なのか?」「数年後には大きく改善しているのか?」という点です。

素人の私見ですが、現時点でリーマンショック以降を従来の「景気停滞期」と同じと捉えるのは時期尚早だと思います。数年の「景気低迷」で終わるか、(各国の関係や体制は当時とは違いますが)1929年の世界恐慌に準ずるような「10年近い低迷」が続くかは、少なくてもあと1年、2年は見えてこないのが実際ではないでしょうか。

倒産数も当然増えていますが、従来からの統計や指数では見えにくい部分として、中小の製造業などで後継者に会社を継がせず経営が悪化する前に廃業したり、自ら吸収合併されることを選択する企業もあるようです。「ワークシェアなんてとっくにやってたから、これ以上は無理」という社長さんもいました。

よって、現時点では中小企業が大きな設備投資を行なうことは「賭け」のレベルだと言っても過言ではないと思います。
設備を売るほうは(メーカーも販社も大変でしょうから)なんだかんだと嗾けるでしょうが、急を要さない設備投資は今は待つべきだと思います。どちらかと言えば今は人材に注力すべき時でしょう。
リーマンショック後、さまざまな企業で「不況下での設備投資」に関する検討が行われたようですが、結局は雇用確保もままならなくなった大企業が多かったわけですよね。

だいぶ省略したつもりなんですが、書ききれないのでこのあたりでやめときます…。 結局、世界経済のことは難しすぎてよく分かりません。


確かに、景気が良くなるのに越したことはないと思いますが、単に希望的観測で「今年は上向く」と語るのではなく、景気が悪い状況が続くなら続くで、しっかりそれに対応していくのが経営ですよね。
いま大切なのは地に足が付いた現状認識と対応だと思います。

うちの会社としては、確実な仕事でクライアントさんの期待と信頼に応えていくという理念に変わりはありません。
まあ、景気がどうだとカリカリしたところで何にもならないですからね(笑)。

クライアントさんもスタッフも、関わる人みんなが笑顔になれるのがベストです。
今年もがんばろうっと。
2010/01/04(月) 12:30:15 | URL | 管理人 #SFo5/nok [ 編集 ]
おめでとうございます
こんにちは、linear_pcm0153です。

>>何であれ熱意と向上心を失ったら…
真摯な言葉です…
自分も、生きているなら絶対に失いたくない事です。

物事の大局を見極める力はなかなか習得し辛いのですが、現在の音響映像施工業では大規模になるほど、実作業より、まとめる側に就かなくてはならないので、業種は違えど今回の記事は心に残るものがあります。

今年も色々とご教授お願いします。
2010/01/03(日) 13:30:51 | URL | linear_pcm0153 #- [ 編集 ]
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