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大阪の映像制作・制作技術会社 (株)写楽の社長 木内の気ままなブログです。                    (文章や写真を引用される場合はご連絡ください)
サラウンド寺子屋に行ってみました。
2月1日。知人から誘われて、初めてサラウンド寺子屋を聴講しました。
東京だけかと思っていたら、大阪でもたまに開催されるんだそうです。
20090201

(サラウンド寺子屋とは、1980年代にNHKでサラウンド番組の制作を始
めた国内の第一人者で、現在はジャズバーも経営している沢口さんとい
う方が主催しているエンジニアの勉強会・セミナーで、サラウンドの作り
手の集まりです。)

月刊放送技術や隔月刊のプロサウンド誌ではよく記事を読んでいたんで
すが、今回の私のように飛び入りで「聴講」することも可能だとは知りませ
んでした。知り合い同士のクローズドな集まりではないんですね。よかった。
今回は40人くらい集まっていました。

今回のメインテーマは「サラウンドCM」についてで、サラウンドの概況の
ほか、国内外の実例や課題など、実際に制作に携わった本人が経験を
語る講演もありました。
国内でのサラウンドCMの事例はまだまだ少なく、実際に制作に携わった
方のお話を伺えたのは初めてでした。
専門誌にも全ては載らない、他では聞けないお話ですね~。ふむふむ。
20090201-2


トムソンの方からはmp3Dという技術についての解説がありました。
元はフラウンホーファー研究所(FhG)が開発した技術で、2ch仕様のmp3
に僅かなAUXデータ(5~8%)を加えるだけでディスクリートの5.1chを作れ
るという技術だそうです。(レートが低いとジョイントみたいに少し干渉して
いる感じはありましたけど、レートが高ければ問題ないでしょう)
数年前にFhGが発表していた、「AUXデータを加えると可逆の2ch音声に
なる」という技術と少し似ていますね。
現状ではサラウンドの単ファイルで可逆だとDTS-HDくらいしかありません
から、(ライセンス料が安い)mp3Dが可逆対応になると面白そうです。
mp3D
(Thomson Engineering Lab. Ltd. All Rights Reserved.)

パソコンでの5.1再生に関しては弊社でも以前から調べているんですが、
(mp3Dはすでに対応しているソフトも色々あるようですが)エンドユーザー
側の環境、機材、OSの設定などなど色々な問題・課題があります。
トムソンさんはPC用のサウンドデバイスを作っている会社ではないです
けど、お勧めできるお手ごろハードウェアとセットで提案してくれるとエン
ドユーザーには分かりやすいでしょうね。



サラウンド関係は毎年InterBEEでもセミナーが開催されていたので以前
から参加したいと思っていたのですが、ここ数年は同じ日・時間帯に開か
れていた立体映像のシンポジウム(ちょうどその頃に関わりがあったので)
を見に行ったりしていたので、今回サラウンド寺子屋と懇親会で色々聞い
てみて、デジタル放送でのサラウンドに関しては僕自身がプチ浦島太郎
になっていたということが分かりました。
まあ、デジタル放送っていうものが始まる前に放送局を飛び出しましたか
らね…。

で、(1回しか行ってないのにおこがましい事を言いますが)サラウンド寺
子屋で懇親会に行かないのはモグリです(笑)。講演者に質問したり裏話
を聞いたり、情報交換や意見交換、色々な経験談や工夫のお話が聞けた
りなどなど、「音」の生き字引がゴロゴロいました。
たとえば僕自身が今まで疑問に思っていて調べても分からなかった事を
一発で答えてくれたエンジニアさんがいたり、逆に僕も映像機器との兼ね
合いだとかWEB動画配信の音量なんかをちょっと話せたり。
懇親会二次会まで参加していろんなものを得て帰ってきました。

アグレッシブなエンジニアってのはやっぱり年齢はあまり関係ないんですね。
若いだけの人より経験も知識もあって、そのうえ新しい事にもチャレンジをし
ている。新しい事、知らない事を吸収しようという意識も生半可ではなくて、
常にアンテナを張っている。 そういうベテランは最強ですね。
それぞれ短い時間お話しただけでしたが、ある大阪のポスプロの方のお話
を伺っていて、僕自身が50代になってもあんなふうにアグレッシブでありた
いなあと感じました。

それから、講演のまとめで沢口さんが仰っていた「継続は力なり」。
これこそもっとも大事な事ですね。

また次回参加させていただけたら、厚顔無恥に質問攻めしたいです。(笑)
コメント
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コメントありがとうございます
コメントありがとうございます。
懇親会だけでもぜひ。
2009/02/04(水) 11:16:01 | URL | 管理人 #Mom3fmKk [ 編集 ]
管理人のみ閲覧できます
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2009/02/04(水) 00:15:33 | | # [ 編集 ]
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