大阪の映像制作・制作技術会社 (株)写楽の社長 木内の気ままなブログです。                    (文章や写真を引用される場合はご連絡ください)
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
波形モニターの修理
最近忙しすぎて更新できていなかったので軽いネタを1つ。

盆明け、スタジオ撮りに「念のため」で波形モニター(ラスタライザー)を持っていったら、数日前までずっと使っていたのに電源が入らなくなってました…。(泣)

20090830-1
うちの会社では持ち出し用には外部のモニターテレビに波形を表示する、軽くて持って行きやすいラスタライザーというのを使っています。
以前は同じ機種が複数あったのですが、HD化を控えて余剰分は処分してしまいました。

波形モニターが壊れた時、撮影自体はほぼ固定でのカット撮りだけだったので、カメラのゼブラ表示の輝度設定を何度か変えて顔や背景の輝度を確認しつつ…で事なきを得ましたが、持ち出し用の波形モニターが無いのは困ります。


最近、一部の液晶(ピクチャー)モニターでは簡易波形表示機能が付いているものもありますが、拡大も調整もできず、(多くでは)ベクトル表示もできないので、液晶画面の輝度の再現性の悪さを補う程度。撮影時の細かな調整用としては力不足です。
20090830-4
最新機種でも、10インチ程度ではHRのCRTを越える液晶は無いですね。最近まで、各社の最高グレードの小型液晶モニターは某一社の同じパネルでしたし。
液晶の場合、基本的にD93、D65の切り替えもLCDパネルの部分でシミュレートしているだけですから、白だけは何となく合ったとしても、色に関しては正確性に欠けるんですよね…。

液晶にはもっともっと進歩して欲しいと願いつつ(笑)、故障したラスタライザーのメーカーに電話してみると…
「故障内容を問わず標準修理で10万円です」との事。

(私の心の声)
「どひゃー。中古の5850と5860のセットだったら3セットくらい買えるじゃん…」

うちの会社ではもっと高級な(笑)一般的なブラウン管式の波形モニターもあるんですが、重さは15kg以上…。やっぱり持ち出し用としては軽くて便利なラスタライザー(1kgくらい)を使いたい…。


以前、他社の波形モニターが故障した際、中を見たら電源部のヒューズが飛んでいたことがあって、「何か異常があるんならヒューズ交換だけしても良くないな。ちゃんとメーカー修理に出して見てもらおう。」と思ってメーカー修理に出したら、「ヒューズ交換しました」だけで5万円。
20090830-5
(写真と内容は関係ありません..)

修理報告書を見て「えー?」と思って確認したら、やっぱり他のチェックは一切何もしてくれてない…、という事があったので、今回は自分で修理できないか見てみる事にしました。

いまさらですが、ヒューズ交換だけなら自分でやれば100円で済んだのに…
代理店がだいぶ上乗せしたのかもしれませんが、その後、そのメーカーの製品はうちでも買わず、システム構築をする際にも選ばなくなりました…。


さて、今回故障したラスタライザーですが、校正も最近で、それまでは何の問題もなく正常だったので…
まずは電源ユニットのヒューズを…。 切れてない…。 ふむ。
というわけで次に電源ユニットの出力電圧を…。 出てない。 おお。

正常に使えていたとき、通電した瞬間に電源ユニットからわずかな音が出ていたのが、故障してからは聞こえなくなっていたので、「電源ユニットだろうなあ」とは思っていましたが、やっぱりそのようです。

校正や調整を伴う修理であれば私もメーカーに依頼しますが、ユニット交換だけなら誰でもできますから、自己責任ならやっても良いですよね。
このラスタライザーに関してはサービスマニュアルも持っているので自分でも校正できなくはないですけど…。


電源ユニットが別メーカーの汎用品だったので、ネットで探して即注文。
\9,000-弱なり。アジアの某国から一週間で届きました。
20090830-2
(左が故障したもので、右が新品)

電源ユニットの部分で使われている星ネジのドライバーも買ってきておいたので、早速自分で交換しました。
20090830-3


はいっ。 ということで修理完了。 正常に動作しています。


大げさな話ですが、これも経費を節約する企業努力の一つだと思います。

うちの会社は映像制作会社・制作技術会社として低価格だけではなく仕事の品質や信頼性をとても重視しているのですが、当然、経費の節約ができれば制作費にも反映しますから、お客様もうちの会社もハッピーなのであります。

選択と集中は重要ですね。
コメント
コメント
コメントありがとうございます
BVM-Aシリーズでの話ですが、CRTの機種は現行ラインナップに乗っているんですが、CRTの工場は2007年だったかにすでにラインが止まってるらしいです。

家庭用のCRTハイビジョンテレビが一時期高騰しましたが、放送・業務用でも買えるのは今だけのようです。
2009/09/19(土) 07:38:33 | URL | 管理人 #SFo5/nok [ 編集 ]
SONYのVF用CRT
SONYのVF用CRTですが、システム5には新品で売っていますね…高いですが…
SONY HDVF-9900/B
http://www.system5.jp/ec/html/item/001/027/item26259.html
2009/09/04(金) 01:59:55 | URL | linear_pcm0153 #- [ 編集 ]
TVだと20万円。VFだと270万円。
それです。HDVF-EL100/Bというんですね。昨年のInterBEEで展示を見ました。

質問したところ、新規に起こしたものではなく、XEL-1と同じパネルを使っていると説明されました。マーカー機能とコントラストとブライト、ピーキングのツマミがついてHDCに乗っかると、価格は20→270へと大変化!(泣)
しかし、これまでの中で最高のVFです。

9インチCRTのVFでは、(カラー表示にしていて、カメラマンがちょっとボケッとしたりしていると)画面が小さすぎてフォーカスが甘いのに気が付かない事があります。
最新のSONYのHDVカメラのLCDでもそうですが、いくら高精細で密度が高くても、画面が小さすぎるとフォーカスが分からなくなります。(逆に高精細すぎて、ボケているのに合焦しているように見えてしまいます)

CRT…
BVMのCRTは生産完了で、在庫で売っていると聞いたことがありますが、VF用はどうなんでしょうか。
カメラから離れる際はVFの電源OFFを励行している放送局さんもありますね。


液晶VFではピーキングをギラギラにして、カラーではあるものの、汚い映像として見ていましたが、ELのVFはとても自然な画質できっちりフォーカスも確認できる感じでした。

放送・業務の機材ではまだまだ白黒VFが大半ですが、自然なカラー映像だとやっぱり見え方が違うので画作りにも影響があると思います。
私の場合、担ぎのカメラ以外ではほぼ100%で9インチCRT(ポータブレイスのケース入り)を足元に転がしていますが、これがELだったらなあ…。
2009/09/01(火) 14:32:11 | URL | 管理人 #SFo5/nok [ 編集 ]
HDCの箱カメ用のファインダー
こんばんは
>>HDCの箱カメ用のファインダー
HDVF-EL100/Bですかね?これ、つい先週、システム5のサイトをふらふらしていて見つけました!ファインダなら、HRトリニトロン9インチも現役なのですね…。
個人的にはアクオスの16インチが仕事で欲しいです。共聴もコンポジもHDMIも行けるので…(趣味ではなく)

私は、結構めちゃくちゃな経歴なのでいつも、会社としてではなく、個人としてみられた時どうなのか?を考えます。就職のド頭から一人で出向だったので仕方がないのですが…。
自分も頼むな、と思える会社を、はとても素晴らしい考えですね。どうにも最近は忙殺されすぎで心に余裕がありません(笑)
2009/09/01(火) 01:32:43 | URL | linear_pcm0153 #- [ 編集 ]
コメントありがとうございます。
>パーツ代金なんか微々たるものなのですが作業料は1万は取っていましたし

もちろん、どんな修理でも作業人件費として1~2万円は必要だと思います。設備も必要ですし。
ただ、「標準修理で10万円」とか、「ガラス管ヒューズの差し替えだけで5万円」というのは、メーカーにとっては単純で良いかもしれませんが、「何だかな~」と感じてしまいます。
修理内容とか交換部品でも価格は変えるべきだと思うんです。

5万円取るなら5分で終わるヒューズ交換だけではなくて、それに見合った点検もして欲しいですね。

「修理技術者の人件費が無駄」という事では決してなくて、逆に多くのメーカーが修理技術者を削減してしまったことが修理のレベル低下と高価格化の原因だと思います。
もちろん、機器自体の複雑化もありますが、すぐに中身の全交換や基板ごと交換という修理が増えてしまって、無駄が増えているんじゃないでしょうか。
やはり「人」に投資すべき部分ですよね。

今はどんな企業でもムダのありそうなものに対しては大小問わず一つ一つの経費をきっちり精査する時代ですから、やたら高い定額修理代には違和感を感じてしまいます。
私自身もそう思いますし、若い世代の経営者(40以下くらい)の方や外国人のクライアントさんとお話させていただくと、特にそう感じます。


話は少しずれますが、私が起業した理由の中に「単に見た目だけではなく、自分自身でも依頼したいと感じる会社を作りたい」というのがあります。

どんな会社でも、お客様から社内事情までは見えないものですが、技術レベルや制作物のクオリティ、内容や価格、関わる人間の気持ちまで、「業界事情や自分の会社の内情を知っている自分自身でも、真っ先に仕事を依頼したいと思える会社」ということです。

山登りではありませんけど、何事も人間的な信頼関係と、技術や判断への信頼が伴ってこそ任せられると思うんです。
押し付けはしませんが、私がそう考えていることがお客様からの信頼に繋がってくれればと思っています。



>SONYの新型ワイド9インチ

上の2枚目の写真をご覧ください。それですよ~。
先日、現場でまる2日ほど使いました。はっきり言って…です。

以前のP社の8.4インチ液晶などでは、1万円でも買いたくないような画質でしたが、その時代と比較すればだいぶ良くはなっています。
しかし、映像品質としてはCRTの9インチがあるなら「買い」ではないです。

間違いなく言えることは、総合的に見て、このサイズの「液晶」モニターとしては現状では最高レベルの製品です。
しかし、光漏れ、発色、操作性はCRTに完敗です。画質はちょっと高級なフォトフレームの域を脱していないですね。

エンジニアとして単に評価させてもらえば、
黒が黒くない。光漏れにムラ。発色が全然ダメ。輝度の表現もさっぱり。WFM表示で映像が隠れる(半透過しても邪魔)、位置を変えるにはOSDメニュー操作で画面がほとんど隠れる。OSDは無駄な背景が大きくて映像が隠れすぎ。SONYのロータリーエンコーダーはHDCのカメラやリモコンなどと同様、早く回すと言うことを聞かない。
ソースや機能表示のOSDの表示時間が無駄に長すぎて邪魔。アサインボタンは暗い場所では見づらく横並びなのでブラインドタッチができない。入力は切り替え動作が鈍くて大変(民生地デジテレビ並み)。OSDで映像が隠れすぎてCBの暗部調整もしづらい。そもそも暗部も高輝度部もちゃんと表示できない。アナログ入力からもデエンベもヘッドホンアウトの音質が悪すぎて確認にならない。電源部を入れると大きくて重い。
などなど…

CRTと比較した場合、性能としてのアドバンテージはHDMI入力とドットバイドットでの拡大くらいです。ドットバイドットはフォーカスには使えそうですが、DTLの調整は無理。
やはり従来の液晶と同様に、暗部の状況や高輝度部の色飽和や飛びは分かりにくいです。

色々とメニューで設定して多少は改善できましたが、CRTをお持ちの方がわざわざ買い換える機種では無いと思います。
SDの表示は家庭用の地デジテレビなどと同様。

(個人の感想です。恐らく私の評価基準が厳しすぎるだけです。現状では最高レベルの小型液晶モニターです。初期ロットなので今後、予告無しの改良もされていくものと思われます。)

って、ここまでダメ出しするには理由がありまして、これより明らかに映像品質が高いのは同じSONYのXEL-1。

全く同じパネルがHDCの箱カメ用のファインダー(270万円)としても使われていて(笑)、輝度半減が実質公称時間の半分とも言われる(爆)のXEL-1です。

映像表示の密度としては、9インチCRTのトリニトロンとHRトリニトロンの中間くらいですが、コントラストがとても高く、撮影用やVE用として適していると思います。コンバージェンスやリニアリティ(画面のゆがみ)の問題も起きないのは良いですね。

XEL-1はデザイン的に持って行きづらいと思っていましたが、液晶のあのモニターの容積を考えると小さめのアルミトランクに入れていけば同じようなもんだと思います。DC駆動はできませんが、他社の小型変換機とセットにすれば良いんじゃないでしょうか。最新のあれ(LCD)より映像品質は非常に良いです。
アンダースキャンができないのは大問題ではありますけど。。

有機パネルでこの9インチのロケモニを出してくれれば良いのに…。 パネルの寿命の問題ですかね? 出し惜しみ?
9インチ液晶が一通り売れた頃にELのロケモニが出てきそうですね。
2009/08/31(月) 10:28:49 | URL | 管理人 #SFo5/nok [ 編集 ]
こんばんは、linear_pcm0153です。
毎回鮮やかですね!
私も昔、仕事でトレイの開かなくなったCDプレーヤのゴムベルトを毎日交換していた時期があります(笑)
折り径(発注時は円周でなく折った長さでサイズ指定する)調べてパーツ屋行って、の繰り返し…。
そんなわけで、SONY、フィリップス、マランツ、パイオニア系の旧型CDプレーヤはほとんど分解できるようになりました(笑)
パーツ代金なんか微々たるものなのですが作業料は1万は取っていましたし、元々ジャンクで無料引き取りしたものもたくさんあったりして…(フェードアウト)
木内さんも前におっしゃっていましたが、メーカに修理を依頼しても安心が買えない時代になったのかな、なんて思います。ユニット交換が主流になってしまった弊害かもしれませんね…。

LCDモニタはSONYの新型ワイド9インチにドキドキしていますが…実物をまだ見ていないので購入予定には入っていません(使うのか!?)
2009/08/30(日) 23:55:33 | URL | linear_pcm0153 #- [ 編集 ]
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。