大阪の映像制作・制作技術会社 (株)写楽の社長 木内の気ままなブログです。                    (文章や写真を引用される場合はご連絡ください)
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おすすめヘッドホン (その2)  おすすめと、そうでないものも…
さて、今日はヘッドホンの第二段です。

前回はお仕事で最も使用頻度の高い密閉型のヘッドホン(HD25-1,MDR-7506)を紹介しましたが、今回はその他の機種や目的別のおすすめを書きたいと思います。例によってぜんぶ私の個人的な感想です。

さて、テレビ取材のクルーなどがこんなヘッドホン(写真左)を使っているのを見かけた事はありませんか?
20090805-2
写真左はエレガのDR-631C、写真右はソニーのMDR-Z400と言う機種です。ともに密閉型です。

■DR-631C (エレガ)の特徴
この機種は30年以上前からあったそうですが、今でも販売されています。弊社にあるのは「FUJIKI ELEGA」時代のかなり古いものです。(あるOBから譲り受けました)
そのルックスは某ヘッドホン読本の表紙に描かれたほど独特ですが、音質も非常に独特。ローもハイもばっさりありません。
極めて稀にまあまあ聞けるソースもあるんですが、このヘッドホンで音楽を聞いて「良い音質だ」と感じる方はほとんど居ないと思います。
分かりやすく言うと、電話のような狭帯域の音です。原音とかなり違う音質で鳴ってくれるので、そういった意味では識別用として適しているのかもしれません。

お使いの方からは「声の収録のみに特化しているんですよ」と説明されることがあります。確かに第一、第二フォルマントあたりの特性や解像度は良いと思うのですが、個人的には声のみの収録でももっとローもハイもしっかり確認しておきたいので、ほとんど使いません。また、DR-631Cは音楽鑑賞にもおすすめはしません。

ただ、ベテランミキサーの中にはこのヘッドホンで音楽番組のミックスができる人もいるそうです。

どのヘッドホンを使う場合でも言えるのですが、収録やミックスでヘッドホンを使う時に重要なのは、自分が基準にしているスピーカーと、その時に使っているヘッドホンから聞こえる音の「音質の差」を、普段から聞き比べをしておくことによって、いかに自分の感覚として変換または補正できるかなので、慣れ親しんでいる方ならばDR-631Cでも色々な用途で使えてしまうんでしょうね。
DR-631Cでまともに音楽番組のミックスが出来るとはにわかには信じられませんが、最近のフラットテレビの音の聞こえにくさを再現する一種のシミュレーターとして考えると、最終段階でちょっと聞いてみるのもありかも。


■MDR-Z400(ソニー)の特徴
写真右は1994年頃に購入したソニーのMDR-Z400で、現在は廃盤です。DR-631Cと並んで同じ写真に出ている意味は特にありません。(笑)
ルックスは現行のMDR-Z150やZ300に似ていますが、ヘッドバンドの長さ調整部分がZ150やZ300と違って金属なので、軽く踏んでしまっても破壊しません。音質もZ300やZ500DJより自然だと思います。
MDR-Zシリーズの上位機種のような「大きな最大入力」への対応はできませんが、音質とサイズのバランスが良い機種です。(個人的にヘッドホンで3W入力とかが必要な意味はよく分かりません)

樹脂製のハウジングで中域にクセがありましたが、ゼンハイザーのHD25-1の中身を模して同じような吸音材を詰めたらかなり改善され、「使えるヘッドホン」に変身してしまいました。

少々古い機種ですが、「音が自然で聞きやすい」「軽くて疲れない」と言われて、弊社ではディレクターや監督のモニター用ヘッドホンとして長らく好評です。


さて続いてはこちら
20090808-1

写真左がオーディオテクニカのATH-M30、写真右がソニーのMDR-CD770です。

■ATH-M30(オーディオテクニカ)の特徴
現行品(2年前に購入)です。密閉型。モニター用として販売されているヘッドホンの中では最も安い価格帯で、実勢価格で\5,000-ほど。
デザイン優先の同価格帯の民生ヘッドホンと比べると、価格対性能はとても良いと思います。
こちらもHD25-1の中身を模して吸音材を詰めたら、アタック感や篭りが改善できました。

しかし、やはりテクニカのクローズドは音楽観賞用としてはクラシックなどには向かず、ジャカジャカ鳴る系に向いている感じ。
ぱっと聞いた感じはATH-SX1の方向性に近い印象を受けますが、ローは違います。同社のPro5、Pro6のように変なところで共振がある篭ったローではありませんが、ATH-M30もローは明らかに出すぎ。

使っているうちにローは減っていきますが、それと共に高域は濁っていきます。価格や品質としては、素材チェック用や予備用として編集室に転がしておくにはちょうど良い感じ。
個人的に嫌いではないんですが、音楽のミックスに使うとスピーカーに切り替えた時にバランスが悪いんです。(たぶん、この機種に慣れていないからだとは思いますが…)


■MDR-CD770(ソニー)の特徴
1997年頃に購入した密閉型。廃盤機種です。価格は1万円ほどでした。
ごく一般的な音楽観賞用のヘッドホンです。
薄めの樹脂製のハウジングなので遮音特性もフラットではありません。ミッドに少しピークがありハイがちょっと耳につきますが、ユニットの口径が大きいのでクラシックの録音用などとしてたまに使ってみたりしていました。外部からの音があり、オープンタイプの大型ヘッドホンだと多少不安になるような時にちょうど良い感じでした。こういうタイプのヘッドホンもたまに収録用として便利に感じる時があります。


続いてはこちら。
20090808-2

写真左がベイヤーダイナミックのDT811、写真右がゼンハイザーのHD414です。

■DT811(ベイヤー)の特徴
10年ほど前に購入。仕様としては密閉とオープンの中間の「セミオープン」タイプです。有名なゼンハイザーの大口径オープンほどの開放感はありませんが、密閉型ともまた違う印象です。
録音やミックス用としてはまず使わないのですが、ジャズやジャズボーカル、クラシックの観賞用としてはけっこう良いと思います。
ローがちょっと豊か過ぎますがハイが綺麗に落ちるので、~35,000Hzまで再生できるという仕様ながら、ハイが突き刺さらない自然な感じです。
DT811は廃盤ですが、ベイヤーのセミオープンタイプはDT880シリーズが現在も販売されています。

■HD414(ゼンハイザー)の特徴
1990年代後半に販売された、HD414の復刻版です。HD414は世界初のオープンエアータイプとして1967年に発売された機種で、知る人ぞ知る機種。これもまた某ヘッドホン読本の表紙になっているそうです。
見た目はチープですが装着感が良く、自然で聞きやすい音です。ローはあまり出ず軽めですが、オープンタイプで外の音も自然に聞こえるので、ラジオの出演者用や、レコーディングでは演奏者のモニター用としてもよく使用されています。音漏れがマイクにかぶりやすいんですけどね…。
スポンジのイヤーパッドは交換部品が入手しやすいので、今でもよく使っています。
一度、妻に貸してからは、「このヘッドホン良いね」ということで、ほとんど妻専用になっています。

HD414は現在はもう買えないのですが、一度使うと欲しいと仰る方が多くて、譲ってほしいという話もけっこうあったのですが、私も気に入っているので何度かお断りしました。
どうしても欲しい方にはこちら↓のHMD410-6をおすすめしています。(何人か購入され、端子を付けてあげました)
20090808-3
テレビのスポーツ中継などでアナウンサーや解説者がつけているやつです。

厳密にはHD414ではなく、同じく廃盤のHD410にマイクが付いたヘッドセットだと思われますが、新品で入手できる中では最もHD414に近い機種です。
HD414と比べると、HMD410-6は業務用として販売されているので価格は高いのですが(定価5万)、ラジオDJさんやアーティストさんにはマイクも付いているほうが便利かも。。
HMEはまだマシですがHMDはちょっと鼻声になりますけどね…。

余談ですが、ヘッドウォーンマイクはCOUNTRYMANのISOMAX Headsetがとても良いです。ラジオ時代はよく使いました。(ただ、試しに付けてみたら私の頭には小さすぎてすごく痛かったですけど…)


と言うわけで、色々なヘッドホンをご紹介しましたが、全て私個人の感想ですので参考にはならないかもしれません。ヘッドホンは「慣れ」でも大きく変わるので、音質の感想は人それぞれです。
長い間、HD25-1を越えるヘッドホンを発見できていないので、皆様のおすすめヘッドホンを教えていただけるとうれしいです。

それから、インイヤーのタイプ(カナルタイプ)は、ヘッドホンステレオ用としてソニーの機種をよく使っているのですが、最近流行の海外製品などは試したことがないので良く知りません。こちらも皆様のおすすめヘッドホンを教えていただけるとうれしいです。なんとかリサーチ社のんが良いとか?!

あ、HD25-1Ⅱの事を書くのを忘れました。。
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2012/07/22(日) 00:02:43 | | # [ 編集 ]
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