大阪の映像制作・制作技術会社 (株)写楽の社長 木内の気ままなブログです。                    (文章や写真を引用される場合はご連絡ください)
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おすすめヘッドホン (その1)
えーと、またVTRのネタはちょっとお休みで、今日はヘッドホンのお話です。

仕事柄ヘッドホンをよく使いますが、ヘッドホンをしているとクライアントさんなどから「おすすめのヘッドホン」を教えてほしいというお話をよく伺います。

十中八九、音楽鑑賞用のヘッドホンをお探しだと思うのですが、私たちが収録現場や編集で使うヘッドホンはどちらか言うとモニター用途向けが多いので、音楽観賞用として使うにはちょっと不便なところもあったりします。
また音楽観賞用のヘッドホンは、音質はもちろんのこと通勤中に使いたい方は音漏れの少なさ、また長時間使いたい方は装着感を第一に選択されたり。それぞれ重視するポイントが違うのでなかなか難しいですね。

しかし、「おすすめはありません」「ご自分でお好きなものを探してください」と言ってしまっては面白くないので、お仕事で使っているヘッドホンではありますが、個人的なおすすめをば。
(音楽観賞用は数が多すぎてよく分かりません…)

まずは弊社の収録現場で最もよく使っているのがこの2つ。
20090805-1
ゼンハイザーのHD25-1(ドイツ製時代のもの)とソニーのMDR-7506です。

■HD25-1(ゼンハイザー)の特徴  (私個人の感想です)
(ドイツ製時代のHD25-1です)
HD25-1は片耳モニター機能などの特徴から、DJ用などと分類されて販売されていましたが、音量を大きくしなくても音質や解像度が非常に良く、セリフ収録だけではなく様々なジャンルの音楽ミックスにも使えます。

例えばオーケストラで全ての楽器が鳴っている中で特定の楽器の旋律を追えたり、他のヘッドホンではボケてしまうような音でもバランスの良いモニターが出来ます。ノイズやソースの良し悪しもはっきり聞こえてしまいますが、個人的には鑑賞用にも良いと思っています。

装着感は側圧が強めで耳たぶを潰す形になるので、長時間使うと耳が痛くなることがありますが、遮音性能は密閉型ヘッドホンの中でも高いほうです。
ただ、ヘッドホン自体の音質に強いクセがないためか、ライブ会場内などで収録用ミックスを作ったりする場合など、条件によっては外からの音とヘッドホンで鳴っている音の区別が付きにくくなることがあります。そんな時は音量を上げたり、音量を絞りきって外から入ってくる音を聞いたり、ヘッドホンを外して状況もよく確認しておかないと、ローが不足がちの収録ミックスになっちゃったりすることがあります…。
まあ、どのヘッドホンでも言えることですが…。

また、コードはスチールワイヤー入りで頑強ですが、ストレートで長さが1.5mしかないので大型卓で使う際はヘッドホン用の延長コードがないと困ります。端子はL字のステレオミニプラグ(標準変換付属)です。
ユニット、イヤーパッド、ケーブル、ヘッドバンド、ヘッドクッションはそれぞれ部品としても買えます。イヤーパッド(\3,000-)は2年程度で交換している感じです。

HD25-1にはいくつかのバージョンがあるらしく、1980年代後半から1997年頃まではドイツ製、正確には分かりませんが1999年前後からはアイルランド製に変わっています。ドイツ製とアイルランド製では全く音質が違い、ドイツ製ではミッド~ミッドハイにメリハリがあってとても聞きやすいのですが、アイルランド製はドンシャリで音量を上げないとディテールが聞こえず、さらに歪みっぽくなっている気がします。
20090805-2
個人的にはドイツ製時代のものに慣れているので、アイルランド製のHD25-1には違和感を感じます。初めてアイルランド製のHD25-1を聞いた時は完全に別物だと感じました…。

HD25-1を使い出したのはけっこう昔で、高校生の頃、地元の県域FMラジオ局に(当時、高校生が企画・制作・出演する番組があって)出入りしていた1993年、モニター用として良いヘッドホンが欲しくてエンジニアさんに質問したりしていたんですが、当時勧められたのはAKGの確かK270 Playbackという機種。しかし実際に聞かせてもらうとかなり大きな音量を出さないとバランスが良くないと感じたので結局買わず、少しして秋葉原に行った際にヘッドホンが100台ほど試聴できる店に行って時間をかけて選んだのがHD25-1でした。
小一からピアノを習っていたり音楽をよく聞いていたので耳が鍛えられていたのかもしれませんが、今考えるとほとんど何の予備知識も無いままよくこの機種を選んだもんだと思います。
数年後に、HD25-1が国内のある放送局でロケ用標準モニターやMA室用の標準ヘッドホンとしても使われていることを知り、時間をかけて選んだ意味があったなぁと思いました。

仕事でも使うようになって13年経ちますが、今でも最も信頼できるヘッドホンとして使い続けています。(現在は後継のHD25-1Ⅱも)

(後継のHD25-1Ⅱについては別の機会に)


■MDR-7506 (ソニー)の特徴  (私個人の感想です)
元は海外向けに販売されていた機種ですが、国内販売される以前から国内の一部の放送局では標準機として使用されており、数年前からは国内でも販売されています。音質傾向を簡単に表現すると音楽スタジオ用として有名なソニーの「CD-900ST」の強いハイを削ってソフトにした感じです。
ソニーのMDR-Zシリーズのように多少艶っぽい音になりますが、ハウジングが金属製なのでMDR-Z600などの樹脂製ハウジングのような変な鳴りがありません。
HD25-1と比べると原音とは明らかに違った音質で(少しだけ艶っぽく)鳴ってくれるので、ロケの声録りでは生音との違いを識別しやすく、弊社でもここ数年でよく使うようになりました。
現場での音楽ミックスにはあまり使った事がありませんが、音楽ミックスにも問題なく対応できる機種だと思います。

ある放送局のエンジニアさんから勧められて購入したのですが、購入前に聞かせていただいたのと新品購入したものではかなり音が違いました。酷使するとかなり音質が落ちる(歪んで濁る)ようですので、あやしいなぁと感じた時はユニット交換なり買い替えを検討したほうが良いと思います。イヤーパッドは交換部品が売られています。

3mほどのカールコードがついており、ステレオミニプラグとねじ込みの標準変換が付属してきます。
比較的ローの薄い軽めな音ですが、価格帯性能のバランスは良いと思います。


まだ他にも色々な機種があるのですが、長くなるのでまた次回。。
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2012/07/15(日) 01:47:54 | | # [ 編集 ]
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