大阪の映像制作・制作技術会社 (株)写楽の社長 木内の気ままなブログです。                    (文章や写真を引用される場合はご連絡ください)
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日食どうでした? 天気は?
昨日の日食、ちょっとでも見られましたか?
お仕事の手を休めて、外に出て観察された方も多かったようですね。

前回書いた天気の予報じゃなくて「予想」は、その後風向きが少し変わって梅雨前線が南下する速度が落ちたので、私が日食の時間帯に期待していた大阪の晴間は、結局半日遅れで夕方になって見られる状態でした。残念。

しかも、風向きが変わらず予想通りすんなり前線が南下していれば、山口県の集中豪雨もあそこまではひどくならなかったかも知れません。しかし、前線が活発になっていたとはいえ、朝の段階ではあんな集中豪雨が起こるとは予想できませんでした。
梅雨前線の動きと作用は非常に難しいですね。実際、この時期は気象台が出す天気予報も短期間でコロコロ変わることがよくあります。


さて、日食ですが、大阪(八尾市)では、空一面が雲に覆われていて、太陽の姿をはっきりと見ることは出来なかったんですが、時々、雲が薄くなると欠けている様子が見えました。

ずっと見ていたわけではないので、もっと見えやすかった時があったかもしれませんが、欠けていた太陽が元に戻っていく正午過ぎに撮影した写真です。(手持ち)
20090723-1
300mm x2 (APS-Cの135換算 f=900mm)
ND8+ND8, F16, SS:1/3200, ISO 200 ※縮小のみ


ちょっと拡大。
20090723-2
元の写真は300mm x2 (APS-Cの135換算 f=900mm)
ND8+ND8, F16, SS:1/2000, ISO 200 ※切り抜いて縮小


曇りではありましたが、やはり太陽が姿を現した瞬間は裸眼ではまぶしくて見ていられません。
観察や撮影に当たっては、適切な手段で減光しないといけません。

撮影時の減光は、当初予定していたND400+ND8+ND8では、曇りの状態では何も見えませんでした。雲の状況が刻一刻と変わるのでなかなか選択が難しいところでしたが、↑の2枚の写真はND8が2枚です。

(なお、光学ファインダーを使用しての撮影に当たっては、NDフィルター以外にも目の保護のため可視光・赤外領域をカットする金属蒸着タイプの特殊なフィルターを併用しています。フィルターの種類や使用方法などについては、製造メーカーや販社などが提供する情報を参照してください)

ちなみに、今回は曇っていたので使わなかったものの、用意していたND400(9段減光)は最近になって再販されたND400Proではなく10年近く前に購入した旧タイプです。
(現在販売されているND400Proの仕様は分かりませんが) ND8などでは可視光から近赤外領域までわりと均一に減光できるものが多いのに対し、旧ND400では700nmより波長の長い近赤外領域の透過率が可視光領域の10倍程度もあります。
よって、晴れた日にND400を使って太陽の観察をしたり、光学ファインダーのカメラに装着して太陽を撮影するのはとても危険です。

※太陽観察用のフィルターの特性について詳しく知りたい方は「天文教育普及研究会 世界天文年ワーキンググループ 太陽フィルタ測定チーム」のレポート「太陽観察用各種フィルタ類およびその代用品の透過率測定」を検索してみてください。


今回は写真のみ撮影したわけですが、135換算のf=900mmでは10Mピクセルのデジ一(3872x2592)で太陽がおよそ800x800のサイズでした。画面一杯に写しこむにはやっぱり月と同様f=2000mm以上が必要ですね。

実は21日夜、他の仕事の準備がてら色々と準備はしていました。
太陽撮影用のフィルターを装着したENGカメラ用レンズです。
(万が一ダメにしても大丈夫な旧型で…)
20090723-3
(レンズ内蔵と外付けエクステンダーで135換算 f=2000mmほど)

私自身は天文ファンでもなんでもないんですが、実は他にも準備していて、太陽撮影用の望遠Aカメ、望遠Bカメ、空の様子を広角で撮る固定Cカメ、どの程度暗くなるかを撮影する実景固定Dカメ、温湿度計を撮影し続けるEカメのビデオカメラが計5式、それに加えて写真用のデジ一も2台…。

他の仕事の撮影の準備がてら、(単なる思い付きで)それぞれ3時間録画し続けられるVCRとモニター、TC分配、電源まで用意して機材車に積み込みまではしたんですが(笑)、朝起きて気象情報を確認して「こりゃだめだ」と思って、早々に倉庫に戻してしまっていました。

うーん、大阪でもこんなに見えたんなら、サスプロ(自主制作で費用持ち出し)でも何でも良いから撮影しとけば良かった…。 と後悔しても後の祭り…。

3年後の金環食と、26年後の皆既日食は是が非でも撮らねば。(笑)
やっぱり赤道儀も必要かなぁ…。



ところで、前回の記事に関して、「なんでそんなに気象に詳しいの?」とご質問をいただいたんですが、実は大学生の頃、好きが高じて気象予報士の試験を受けようと思ったことがあるんです。
前回、資料として見た気象関係の本も、一部は気象予報士試験を受ける人向けの本だったりします。
勉強はしたものの、結局は他のことが忙しくて試験を受けるまでは至らなかったんですが、今でも知識としては日常生活に役立つことがけっこう多いです。細かい事はほとんど忘れてますけどね…。
コメント
コメント
コメントありがとうございます
大阪は前日深夜までに雨が上がれば…と思っていましたが、午前4時頃になっても降っていました。朝になっても厚い曇りだったのであきらめていましたが、昼に近づくと雲が薄くなって時々見えたようです。

テレビは録画していたものを後から見ましたが、硫黄島や船の上からの中継映像は綺麗でしたね。個人的には日食そのものをもっとゆっくり、じっくり、静かに見せて欲しいと思いましたけど…。

船上からの映像は、防振装置特有の反射(フレア)の微動が見えたので何らかの防振装置(ヘリ搭載用などのジャイロ式または光軸を曲げるプリズム式)が付いていたのが分かりました。
硫黄島も船上も、赤道儀で自動追尾でしたね。

熱などの関係で皆既の時はフォーカスがかなりずれるというのは撮影経験者の情報として見ていたんですが、中継でもフォーカスが外れてなかなか戻りませんでしたね。減光フィルターを外すタイミングがずれていたのも撮影機会の少なさと難しさを物語っていると思います。
うまくいっていなかった部分は、将来自分で撮影する時の参考になりますね。

私もお仕事で科学実験や特殊現象を撮影した経験がけっこうあるので、今回は目的別にビデオカメラを5台用意していました。
他にやるべき仕事がつまっていたのであきらめるのが早かったんですが(笑)、費用持ち出しでダメ元でもトライすべきでしたね~。

しかし、晴れてきたよと教えられて、短時間ですが写真撮影にトライして撮れたのはラッキーでした。曇りの場合は状況に応じて減光フィルターの度合いや組み合わせを変える必要があることが分かっただけでも収穫がありました。

それにしてもトカラ列島は本当に不運でしたね。でも、梅雨が長引いたり前線が移動してきたり、数日前まであの天候は誰にも予想できなかったと思います。
2009/07/24(金) 16:18:09 | URL | 管理人 #SFo5/nok [ 編集 ]
さすがですな
おお、さすが。そちらは天候よかったのでしょうか。

うちは曇りで見えず、民放とNHKのハシゴしてTVでみました・・・
2009/07/23(木) 18:40:18 | URL | サトシン #NL852uQM [ 編集 ]
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サイパンのダイビングショップ グローバル オーシャン ダイバーズ ... 日本は梅雨前線が南下し、いくつもの低気圧が北にありますね お天気が悪そうですね。 サイパンの上空には雲がありません。 今日はいいお天気になりそうです。 雲も空高い上層雲です。 これで太陽の光...
2009/07/23(木) 10:09:19 | 最新ニュースの海
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