大阪の映像制作・制作技術会社 (株)写楽の社長 木内の気ままなブログです。                    (文章や写真を引用される場合はご連絡ください)
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プロジェクトFUKUSHIMA!
2011年8月15日。福島市の四季の里と県営あずまスタジアムで行なわれたPROJECT FUKUSHIMA 「8.15世界同時多発フェスティバルFUKUSHIMA!」に技術スタッフとして参加してきました。
旧知のエンジニアさんからのお誘いで、多少ですが機材協力も。

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機材は事前に送り、私自身はスケジュールの関係で13日に秋田から車で福島入りして現地下見。
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14日に設営。15日午前に調整、午後からの本番となりました。今回はフラワーステージの録音・配信ミックスを担当しました。
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私が担当したフラワーステージの録音・配信ミックスでは手違いで他のステージに大きい卓が行ってしまい、残った小型卓をむりやりカスケードしても入力が全く足りないなど、なかなか楽しい事態もありました(笑)
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全国各地から協力会社やエンジニア、スタッフが全てボランティアで集まった関係もあり、当初テクニカルの面では機材の到着や分配、設営などで多少の行き違いも見られましたが、全てのスタッフが最善を尽くし特にトラブルもなく成功したことは素晴らしいことだと思います。
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多少綱渡りの状態もありましたが、技術スタッフは一線のプロばかりでしたので不確定な部分にも実にスピーディーに対応できていたと思います。
屋外で激しい雨が降ったにもかかわらず、回線ノイズや電源トラブルが皆無だったのもプロが集まったおかげですね。

今回、USTREAM配信はDOMMUNE FUKUSHIMAチーム。
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(宿にてw)

私が担当したフラワーステージではオーディエンスをミックスした配信用音声を送りました。
ただクリーンな音ではなく、その場にいるような音作りをしていました。音楽の背景にセミやヒグラシの鳴き声が聞こえていましたか?
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スタジアムでも録音班が配信用音声をDOMMUNEチームに送りました。
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フラワーステージとスタジアムでは全chをMTRでパラ録りしつつ、同時に配信用2mixも作っていました。しっかし、フラワーステージとスタジアムの録音班のミキサーの格差には笑ってしまいますね。

スタジアムの録音班はmidas VENICE 32chと24chの2台。HAにはNEVEも。
もともとフラワーに来るはずだった32ch卓は間違ってウォーターに行ってしまっていたらしいです。


ウォーターステージの配信音声がどうなっていたか、録音に関しては担当が違うのでちょっと分かりません。忙しくて様子を見に行ったり情報交換すら出来なかった感じ。


フラワーステージのミックスブースではモバイルインターネットが圏外で配信が確認できず、ステージの映像と音声がセットチェンジの間にどこまで配信されているか確認できなかったため多少迷いがありましたが、確認をお願いしていた外部の方との電話でセットチェンジもそのまま放映されていることを聞き、興味がある方にとってはセットチェンジの回線チェックも面白いんじゃないかと(私の勝手な判断で)ミュートせず(プライバシーには配慮しつつ)お送りしていました。

その後、Twitterでフラワーステージのあるアーティストのマイクチェックの様子が印象的だったというtweetを見つけ、ニヤリ( ̄ー ̄)です。このあたり、まずOAでは出来ない面白さですね。


フラワーの録音、配信音声ミックスブースではミキサーのイン/アウト系統が全く足りず、用意していたプランが現場で全てひっくり返るという、なかなか楽しい条件でしたが、スタジアムの録音班とケーブルのやりくりをしたり、PAさんにもケーブルを貸していただいたりなど、皆さんの暖かい協力でなんとか乗り切ることが出来ました。

どんな音で配信されていたか確認できませんできたが、お楽しみいただけたでしょうか?


テクニカルの面では今後のため、色々な要改善点も見えましたが、人的な面では大友さん野田さん遠藤さん佐藤さんをはじめ実行委員の方たちが本当に精力的に動いていたのがとても印象的でした。
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若いボランティアスタッフも多かったのですが、酷暑の中でも本当にテキパキ動いていました。挨拶がとてもさわやかで気持ちの良いスタッフが印象に残っています。

参加していたスタッフそれぞれの「思い」が行動に現われていたのだと思います。


打ち上げにて
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(スタッフは100名以上でしたが、写真は終了後の打ち上げで翌朝4:00まで残ったメンバー)


また来年も福島でお会いしましょう(^_^)


映像制作/音響制作/制作技術
株式会社 写楽 www.sha-raku.co.jp



個人的にはウォーターステージで行われた木村真三先生の報告会をぜひとも拝見したいと思っていたのですが、残念ながら他の会場の担当だったので現場でもネットでも拝見できませんでした。

しかし、木村先生もスタッフと宿が同じで私たちとお部屋が近く、宿の中のお風呂の場所のお話をしたのがきっかけで、翌朝にも2人だけでいろいろなお話をうかがうことが出来ました。

福島だけではなく、これからの日本国内での対応として、食品に関して○か×という表示ではなく、具体的な数値として表示することが必要ではないかというお話や、一般の人たちも「詳しくない」「よく分からない」ままでいるのではなく、自分たちが生きる場所の環境として学び、ともに考えて行くこと(もちろん何もかも受忍するということではなく、全ての対応策について検討することだと思います)が必要だと思うという具体的なお話でした。

私も、「安心だ」「危ない」という学者の水掛け論よりも、「具体的に今どうするのがベストなのか」ということが重要だと思います。


今回、個人的にガイガーカウンター(米製Inspector+,WipeTestPlate付)を車載して秋田から宮城を通り福島に向かいました。途中の宮城県蔵王町(親戚の神社の敷地)では雨が降ると水がたまりやすい側溝の乾燥した泥の上(地上高10cm)で1.0μSv/hが出て驚いていたのですが、地面が土の場所の空間線量(地上高1m)は0.2~0.35μSv/h程度でした。地域では米などは収穫後に測定することが決まっているという話も聞きました。
(その前日の蔵王町の発表値は0.08μSv/h)

そして、白石ICから東北自動車道を南進するにしたがって徐々に上昇していきました。宮城県南部でも詳細な調査が必要と思います。

渋滞があったため東北自動車道を国見ICで降りて福島駅に向かいましたが、所々数値が上がるエリアがありました。除染も行われず、その数値も知らず、そこで小さな子供たちが何も気にせず楽しそうに遊んでいる姿を目にすると、心穏やかではいられませんでした。


8/14の深夜、福島駅から飯坂温泉に戻る時に乗ったタクシーの運転手さんのお話が強く心に残っています。
「私たち年配者はもう諦めているが、小さい子どもや若い人はそうはいかない」

現時点で解明しきれていない被害や影響に対しては、最大限の退避と防御が必要だと思います。

アルカイックスマイルのなんとかアドバイザーが「安全・安心だ」などと言っていますが、いま必要なのは可能な限り被曝線量を小さくすることで、むやみに安心感を植え付けることではないと思います。

実地調査が進んで具体的な汚染が明らかになってきた今、具体的でもっと有効な対策について知識を広めていく必要があるのではないでしょうか。

福島駅近く、線量計のアラームが止まらなくなるような場所で小さな子が楽しそうにおばあちゃんとジュースを飲んで座っている。あの光景は一生忘れられません。


福島市内でガイガーカウンターを手にしていたら、空間線量で1.1μSv/hという場所がありました。

その場所で地面に近づけてみると3.0μSv/h超。
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しかし、そこから1.5m離れた屋根付きベンチの上は0.2μSv/hを超えることはありませんでした。
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よく「○○県○○市が高い」などと言う情報を目にしますが、数十メートル単位で全く数値が変わる場合もあるので、今後もさらに細かい調査が必要だと思います。

場所によってこれほど違いがあるという状況を目の当たりにすると、バッジでは不十分で、最低でも全員がアラーム付の線量計を携帯してリアルタイムに線量を知る必要があると思いました。

私も福島市内に桃農家の親戚や友人がいますが、住宅地は高い場所と低い場所が混在していて実に難しい状況だと感じました。
しかし、ちょっとした気遣いで避けることも出来るのだという事も分かりました。

子どもはいくら言っても目に見えないものや臭いを感じられないものに対して厳格に注意を続けるということは不可能です。行政の対応が現状のような状況である以上、子どもは親が守るしかないと思います。

今後、どういった対応や対策をとっていけばよいのか、もっと詳しく知りたい、考えたいと思いました。

2011/8/18 (8/23加筆) 文責:木内 光
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