大阪の映像制作・制作技術会社 (株)写楽の社長 木内の気ままなブログです。                    (文章や写真を引用される場合はご連絡ください)
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WBC パラボラ集音機
WBC 日本対韓国の決勝。 やりましたね~日本。 

仕事そっちのけで中継を見ておりまして、同点に追いつかれた時には「これは…。」と仕事どころではありませんでしたが(笑)、やっぱりサムライジャパンは期待を裏切らない! イチローかっこええ。

ということで、昨日のWBC中継を見ていて「おおっ」と思った事。

これ、なんだか分かりますか?
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そう、パラボラです。
でもパラボラアンテナじゃありません。パラボラ集音機。

日本のほとんどの野球場でも、打球や捕球の音を捉えるためにバックネットに金属製のパラボラ集音機が常設されていますが(持込ではなく球場の設備)、WBCでは外野スタンドからもスタッフ付きで狙っていたんですね~。

日本の野球中継では、パラボラ集音機はバックネットのところだけでスタッフ付きのパラボラ集音機は使わないのが一般的です。
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プレー音は上のほうから狙ったり、内野スタンドのカメラ席にあるカメラのレンズ(スタンダードカメラの箱型レンズ)にマイクをゴムバンドで固定したりして狙うのが多いですね。
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(ちょうどマイクが見えませんが、レンズの上に…)

また、日本のプロ野球(ドームなど)では主審が(放送中継用に)ピンマイクをつけていますが、審判の協議や監督の抗議(口論?)はお約束でカットされています。
以前、私がラジオでアマチュア野球の中継ミックスをした際、主催者に頼んで主審にピンマイクを付けてもらってたんですが、事前にOKをいただいてたのでその時はノーカット放送しました。面白かったですよ~。むふふ。

その他の国内のスポーツ中継では、MKH-416(ショートガンマイク)を多数配置したり、ワイヤレス送信機を付けたMKH-816(ロングガンマイク)を持った音声さんが走り回っているのをよく見かけると思います。

野球では応援の音が大きいので基本的にどんな機材を使っても内野や外野の遠いプレー音を拾うのは大変難しいですから、プレー音はそれほど追及せず集音マイクに人員も割かないのが国内では一般的です。というか、持込みのパラボラ集音機を操作している人なんか見た事ありません。

日本ではまず見た事のない方法で、(実際はあんまり拾えてないんじゃないかと思うのですが…)外野スタンドからのパラボラ集音機がどの程度プレー音を拾えていたのかはとっても気になるところです。


ここ数十年、日本国内では野球場の固定設備以外ではほぼ見ないパラボラ集音機ですが、海外では今でもプロ用のパラボラ集音機が販売されていて、スポーツ中継などで使用されているようです。面白いですね~。
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(C) Crystal Partners, Inc. ( www.parabs.com/ )

このパラボラ集音機、日本からも買えます!。私がよく(通販で)利用しているニューヨークのB&Hで調べてみると、パラボラの皿(Dish)とピンマイク(MKE-2)、モニター兼用のマイクアンプとヘッドホン、首掛けストラップとケース、消音手袋までセットになって約4,500米ドルで売ってました!
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日本から買うと、これに送料と関税、日本国内で掛かる消費税なんかが加わって50万円を越えるかも…。高いですね、ただのアクリルのおわんのくせに(笑)。

パラボラ集音機は取り付けるマイクによっても違いはありますが、基本的に低音はほとんど拾いません。しかし、目的によってはガンマイクより便利な場合もあるようです。野鳥の声録りなんかでは今も使っている方がいらっしゃるようです。通常のマイクで収録したベースノイズに、パラボラ集音機で捕らえた野鳥の鳴き声などをミックスすると良いんだとか。

原理は全く違いますが、オーディオテクニカ社が数年前まで販売していたAT895という超狭指向性マイク(マイクカプセルを多数内蔵しDSP処理で超狭指向性の集音が可能)もパラボラ集音機と似た性能で、音域もパラボラほど狭くははありませんでしたが、実機を聞いた個人的な感想としては「狭帯域だなぁ」っていう感じでした。ちょっと前にテレビでも「すごいマイク」として取り上げられていましたね。
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(C) audio-technica

AT895はパラボラ集音機に比べるととても小型で音質もまだマシで扱いやすかったと思うのですが、価格が高かったせいか(ごく一部の会社以外)保有して使用している局さんや会社さんを私は知りません。世界で何本売れたんでしょう…。面白い機種だったんですけど今は売ってません。
指向性は816よりも断然鋭く、AT895を5mの距離で振った感じは816で2m程度の感覚です。他を知っている人がAT895の音を聞くと絶対驚きます。

さすがにAT895は所有していませんが、MKH-816は好んで良く使っています。屋内のインタビューやスタジオ撮影、ドラマでピンマイクを使いたくない場合など、416などの短いガンマイクでは対応しづらい状況でもやっぱり816は良いです。

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国内では後継のMKH-70よりもいまだに816のほうが評判は良いですね。弊社ではウレタン風防が使える(これまたもう買えない)ゴムサスペンションを大事にしてます(笑)。

この、ゼンハイザーのMKH-816はいわばガンマイクの王様みたいなもんで、映画やドラマ撮影の現場でのセリフ録りでは弟分のMKH-416とともに必ずとも言って良いほど良く使われています。
テレビなどのロケ現場では「816を使うのは難しい」と先入観で思っている方が多いように思いますが、確かに昔の録音さんのように、ブームマンが音を聞かずにマイクを振っているような録り方では816は生かし切れないかもしれませんが、ブームマンが音をモニターしながら振ればほとんど誰でも使えます。
また、816では1本で複数人の声を録ろうとするのは用途外で、そういった場合には指向性の強くない416が向いていると思います。

要は適材適所で、416をきちんと扱える人(それ自体のハードルがそれなりに高いですけど)なら、816だから特に難しいって事はありません。要はちゃんと目的に合わせて機種を選んで、音を聞きながら振れば良いだけ。
さらに、割とライブな屋内で寄りのショットなら、ガンよりも無駄な音を拾いにくい特性の単一指向の機種で迫ったほうが良いですね。

ちなみにピンマイクです。
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左が主に人物の声録りに使うSONYのECM-77。右がオーディオテクニカの楽器用ATM-14aです。ATM-14aはちょっと大きいですが、とてもハイ上がりなので仕込みにも向いています。
ECM-77はテレビでは定番ですね。


話は逸れましたが、パラボラ集音機、一度は使ってみたいですね~。
このスタイリング…。なるほど、音源を狙うために透明なのか! 色は完全な透明のほかに5色あるらしいです。写真はイエロー。(笑)
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(C) Crystal Partners, Inc. ( www.parabs.com/ )

でも、このパラボラ集音機、日本で使ってたら警備員さんにつまみ出されないか心配ですよね…
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撮影用プロンプターが小型カメラに対応しました。
基本的に弊社では企業さんの映像などがヒジョーに多いので、どんなお仕事をしているかはほとんど書けない(自主判断含む)んですが、たまには商売っ気のある話も。

これまで、弊社のフジノン製の可搬型撮影用プロンプターは、ENGタイプ(ショルダータイプ)のカメラにしか対応していませんでしたが、最近、HDVなどで撮影したいとのお問い合わせが多かったため、小型のハンドヘルドタイプのカメラにも対応できるようにしました。

HDVカメラ搭載例
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撮影用プロンプターを所有している会社はほとんど無く、各地からもけっこう引き合いをいただきます。私が把握している限りでは、フジノンの可搬型プロンプターは大阪では弊社と機材レンタル会社の計2台しか無いのかもしれません…。
定かではありませんが、自社でフジノン製の撮影用プロンプターを所有している撮影技術会社は、私の知る限りでは大阪では弊社だけかもしれません…。

撮影用のプロンプターは全国的にも少なく、また「使用に慣れているスタッフが良い」とのご発注で、弊社のプロンプターは北海道から九州まで弊社スタッフとともに色々なところを旅しています。沖縄はまだ無いですが(笑)。

HDVのほか、弊社で所有しているパナソニックのAVCCAM AG-HMC155(AVCHD)でも撮影できます。
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H.264圧縮のファイルベースのAVCHDは、(今のところは)処理が重いため編集時に別コーデックに一度変換する方法が一般的ですが、ほとんどの制作会社さんやweb制作会社さんがノンリニア(パソコン)で編集されている関係で「テープでもらっても結局はすぐにパソコンに取り込むし、ドロップアウトの心配もなくFTPでも送れるファイルベースのほうが便利。」というクライアントさんのお話が聞かれるようになってきました。

弊社ではHDVカメラも使用していますが、HDVのドロップアウトを警戒して外部のHDDやメモリー録画をメインにするなら、初めからメモリーカメラで撮っちゃったほうが良いのでは?というご意見もちょくちょく聞かれますね(笑)。
HMC155を使用した撮影では、最近ではUSBの外付けHDDを持参されたり、ノートパソコンのHDDにコピーしてお持ち帰になられるクライアントさんもいらっしゃいます。収録してすぐ、同一素材を高速(再生時間の1/4~1/5くらい)で簡単に多重化できるのはテープには無いメリットですね。今のところまったく無事故です。

HMC155ではプログレッシブ撮影も可能ですので、web用動画などで問題になるコーミングノイズが出ない撮影が可能です。 また、HD(ハイビジョン)のほか、SD(標準画質の16:9、4:3とも可)など、ご希望の動画ファイル形式に変換しての納品にも対応しています。


撮影用プロンプターはセッティングや取り扱いが一般的な撮影機材とは異なるため、レンタルで手配しても使用経験が少ないスタッフだとなかなか上手くは使いこなせないようです。

経験が少ないと被写体との適切な距離やセッティングのコツなどがなかなかつかめず、調整に時間がかかったりするようで、その結果「不便」「面倒」「使いたくない」と感じておられる制作さんも少なくないようですが、弊社ではプロンプターを自社所有しており、ロケでの使用回数も非常に多く慣れていますのでご安心ください。

撮影・編集のほか、撮影のみでもお請けしていますのでお問い合わせはお気軽にどうぞ。

株式会社 写楽 072-923-0034
www.sha-raku.co.jp/
プロンプター撮影のページ
スギ花粉症 「確定!」
花粉の季節。だいぶ以前から微妙に「花粉症かなぁ?」という症状が出ていたんですが、今年になって、晴れた日に外に居たりすると目がかゆくなってくしゃみと鼻水が…。

というわけで、原因特定のため血液検査(マルチアレルゲンテスト)をしてみました。フルオプションだとけっこう高いですね。


採血から一週間。結果が届きました。

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ややっ!。 何か一つだけ超マキシマムな反応が…(笑)。

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何の項目でしょう…。

あ゛ー(涙目)。

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フルゲージです。

スギではないんじゃないかと思ってたんですが、やっぱりスギなのか…。
というわけで「スギ花粉症」で当確。開票率100%であります。


私の父は20年ほど前からスギ花粉症なんですが、かなり以前、耳鼻科の医師に「花粉症なんてものは、精神的にたるんどる者がなるものだ」と言われたと聞いてせせら笑っていたんですが、今は笑えません(笑)。


POPを見て爆笑していた薬局の花粉症コーナーも  (数年前に撮影)

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今はQOLを向上させる重要なコーナーなのであります(笑)。

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このPOP、ナイスですね。


今は朝と夜にお薬(アレグラ)を飲んでいるのでほぼ大丈夫ですが、出張の際に忘れるとちょっと大変です。外出の際はマスクも必須!

先日は薬を飲み忘れて、収録中に大きなくしゃみをしてしまいました。(これは笑えませんね~)
バーチャル広告。位置検出。
WBC 2次ラウンド、日本対キューバ戦6-0で快勝~!! 2連覇なるか~??

WBC 2次ラウンドの中継を見ていて気になったのが、バックネットのバーチャル広告。
色々な広告が出てきますが、実際の現地はグリーンバックで、広告は中継映像に合成されています。

放送されている映像はこちらで、(画面再撮)
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合成される前の映像はこうです。(同じフレーム) (画面再撮)
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海外のサッカー中継では10年近く前から、MLBでも最近よく見かけるバーチャル広告では、バーチャルスタジオ(CGなどで作成した背景映像がカメラの動きに追従するシステム)などと同様に撮影された映像を専用の機材でリアルタイムに解析し、位置が変わっても自動的に合成されています。

カメラの位置検出には三脚に付けるセンサー方式と、グリッドパターン認識(位置検出用の格子模様)などがありますが、WBCの中継ではグリッド無しでも位置検出ができる方式のようですね。

弊社でも以前、バーチャルスタジオ運用のお仕事をしていた時期がありましたが、当時のシステムでは合成されて映像が出てくるまでのディレイ(遅れ)が15フレーム(0.5秒ほど)あり、位置検出が狂ってしまう事もよくあったので「生放送で使うのは大変だろうなぁ…」と思っていましたが、ちょっと離れているうちにどんどん進歩しているようですね。

この映像を解析して位置検出をする方式は元は軍事技術で、現在は日本国内のメーカー製もありますが、初期はイスラエル製がほとんど。今でもイスラエルのあるメーカーが業界内では有名です。戦闘機搭載のシステムでは1970年代からカメラ映像から位置検出して追従するシステムが使用されています。

位置検出での合成は生放送では高額なシステムが必要ですが、レンダリングベースならパソコンのフリーソフト(VoodooCameraTracker と Blender など)でもできます。興味のある方は遊んでみてください。


この位置検出、別のソフトですが弊社では8mmフィルムのテレシネ映像のジッター除去に使用した事があります。レンダリングには実時間の10倍以上かかりましたが、ガタガタ、ユラユラの映像がビシッと止まりすぎて驚きました。効果というか弊害というか、カメラの手ブレも吸収されちゃいます。
他にも自動的にダスト(ゴミや髪の毛)やスクラッチノイズを自動的に除去する処理もしたんですが、8mmフィルムの「味」がほとんどなくなってしまうほどクリーンな映像になっちゃいました。

お仕事用ではないんですが、実はデジタル一眼で自動的に1コマずつ8mmフィルムをRAW撮影する機材を(忙しいのでなかなか進んでおらず数年ごし…)をある方からの依頼もあって映写機を改造して開発?!中です。当初はHDビデオカメラでの撮影をテストしましたが、業務用の3CCDでもフィルムのラチチュードには到底かなわず、プルダウンの関係でフィルムの元のコマ数により(DVDやBDに収録するため)23.976pにしたほうが良い場合と29.97fpsにしたほうが動きが自然にできる場合がある事が分かったので、ビデオカメラでのテレシネは簡易用として割り切り、1コマずつ撮影(フレームバイフレーム撮影)するデジ一方式が本命です。
(ちなみに海外では3CCDのNTSCビデオカメラで1コマずつ8mmフィルムを撮影する機材が売られています)

まだ自動化の点で問題ありですが、デジ一方式のテスト映像では今まで見た事の無いような品質です。10メガピクセルのRAW撮りで(コマではなく)カットごとに露出や色、ガンマをバッチ処理してTIFF出力。静止画連番からHD動画化して位置検出でのジッター除去と傷消しをし、最適なプルダウンをして完成です。
どこまでクリーンにしてしまうかは意見の分かれるところではありますが、テレシネで有名なシ○テル製を使用したお気楽コース(手動傷消しなし)よりきれいに安定しちゃう感じです。

しかし、手間と時間が掛かりすぎてコストが見合わないと思うのでお仕事にする気は現段階では無いです(笑)。
 
「おくりびと」観てきました
かなり久々にうちの奥さんと二人で映画を観に行ってきました。
観て来たのは話題の「おくりびと」。

久石譲さんのサントラも買って帰りました。
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今回はチェロが主役です。しかし、弦楽器は生や24bit96kの音をよく聞いていると、16bit44.1kのCDだとなんだかな~ですね。(CDの限界!?で音色が…)

さて、映画の内容を書いてしまってはツマランので、映画は皆さんそれぞれご覧いただくとして。なるべくストーリーには触れずに軽ーく感想をば。

ストーリー以外で最も印象に残ったのは山形の冬の空気感でした。もちろん、山形の自然がバックに映り込む美しいカットがあっての事でもありますが、いくつかの屋外ロケのカットは一瞬見ただけで 「あ、東北の冬の晴れの日の午後だ!」と感じさせる色でした。

映像の仕事をしているせいかアングルやカメラワーク以外に「色」も(意識しているつもりは無いんですが、結局厳しい目で)見てしまうのですが、(シーンによって色々ありますが)この映画では屋外ロケのシーンの色がとても印象的でした。

フィルム撮影の色を敢えて変えなかったか、それとも意識して作ったか、ほんの僅かな色の具合で冬の日向の暖かさや穏やかな空気感が伝わってきました。このあたりは主人公の心情との対比で意図されていたのかもしれませんね。

都会ではまず感じられない空気感、しかし山の遠景とはいっても中央アルプスあたりとはまた違う空気感でした。
昔、好きが高じて気象予報士の勉強を少しやってみた事があったんですが、季節や地方によってそんな差があるのかは知りませんでした。でも調べてみると色温度以外にも空気中のチリ(空気の汚れ)や水蒸気の量によって太陽光のスペクトルが変わるようで、地方や季節によっても多少の差があるようです。やっぱり「とうほぐの冬晴れの午後」という色の記憶は正しいのかも知れませんね。


しかし、観に行ったのがシネコンだったんで(隣で何を上映していたかは知りませんが)「ズズーン、ドドーン」という音漏れがしょっちゅう聞こえてきてかなり気が散りました。
うちの奥さんは感動してハンカチを濡らしていたようですが、私は「これじゃ、家でBDを5.1chサラウンドで観たほうが良いんじゃね?…」とちょっと思ってました…。 「おくりびと」の音声自体は、全体を通して感じられる「穏やかさ」がとても良いです。大音量の限界に挑戦するようなやかましい映画とは対極で、「静かさ」で表現の幅が広がっている感じがしました。

評判を聞いて私もタオルとティッシュ持参(笑)で観に行ったんですが、全く使わずで観終えました。つまらない映画だったということではなくて、この映画では「死」というテーマがとても巧みにさらりと描かれています。お涙頂戴のドロドロストーリーではなく、ふだんタブー視してしまう「死」というテーマを、それに向き合う事になった主人公を通して見る側も考えさせられるストーリーだと思います。
全体としてはとても分かりやすいストーリーです。複雑な人間関係はなく、細やかな心の動きを推測しながら読解していく必要もありません。ですから幅広い年齢層や海外にも受けているのだと思います。分かりやすく言うと、(良い悪いとかではなくて)ストーリー展開は単発のテレビドラマのような感じです。

主演はモックン、広末涼子さん、助演は山崎努さんなどなど。つい最近、映画版「クライマーズハイ」で山崎努さんが地方新聞社のセクハラワンマン社長を演じていたのを観ていたので、「おくりびと」を観てギャップに少々戸惑いました(笑)が、全体としては(「シコふんじゃった」を思い出させる)モックンのコミカルな演技と山崎努さんの存在感が際立った映画です。周りを固めるキャストもハマり役が多かったと思います。特に峰岸徹さんは最期の出演作になったのですね。
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(2009/03/18)
本木雅弘広末涼子

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BDは出ないのかな~?

観に行ったのは私とうちの奥さんのスケジュールが空いていた平日の午前中だったんですが、アカデミー賞受賞との事で平日の午前中とは思えない混雑ぶり(空席2割ほど)でした。私は時間や曜日は関係なく(映テレ協会の会員なので)時間があるときはひょこっとシネコンに行ったりするんですが、ふだんなら400名収容の劇場が私一人だけで貸切になってしまうような時間帯でです。
シアター数が10以上あるシネコンですが、このとき来ていたお客さんの8割ほどが「おくりびと」鑑賞でした。すごいですね~。

というわけで、観終わって出るとちょうど昼時。何を食べようかという話になってまとまったのがこちら。
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多少ネタバレですが(テレビ番組で紹介されていた以下にとどめておきますが)、映画の中では「死」に対する「生」の象徴として、「食べる」シーンが何度もあります。私とうちの奥さんも「チキンが食べたいな~、困った事に…」となった訳です。

カーネルおじさんは道頓堀川から引き上げられたりして今ホットですね(笑)。
パソコンのバックアップ
昨夜、知人のPCが(システムファイルが壊れたのか)あるソフトの処理が途中で止まるようになってしまって、ソフトを再インストールしても「応答なし…」でどうしようもなくなったとの事。昨日の時点で数時間試行錯誤しても直らなかったようです。お疲れ様です…。
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さて、HDDの損傷が部分的でわずかであれば他のパソコンにHDDを入れ替えたりしてデータを読み出す事はできますが、もっと派手にぶっ壊れてアクセス不能になってしまったら、一般の環境ではまずデータは取り出せなくなります。費用をかけて専門業者さんに依頼するとしても、けっこうな費用と時間が掛かってしまいますし、仕事で使っているならばデータが消えたりPCが使えなくなるのは大問題ですよね。
HDDは異音で不調の兆しが分かる時もあればいきなり壊れて起動しないって事もありますから、転ばぬ先のバックアップはとっても大事です。

てなわけで、よくご存知の方には「何をいまさら」な内容ですが、周囲に聞いてみると意外と皆さん何もしてらっしゃらないようなので…。また、以前、友人に説明したもののなかなか要領を得なかったようなので、私がやっているPCのバックアップのおすすめをば書きたいと思います。
パソコン本体の不調はメモリや放熱関係のトラブルもけっこうあるようですが、今回はやはり頻度の高いHDD障害への対策です。


さて、最も簡単なのは「全く同じPCを2台、同じソフトを2本ずつ購入して一台を現用、もう一台を予備として保管…」と、まあそれが本来のバックアップですが、家庭では無理ですよね。
しかも、PCのデータは日々使って増えるわけですから、単にパソコンの予備機があるだけでは全然ダメ。

できるだけ低コストで簡単にデータ消失を防ぎたい。しかも、いざというとき簡単に元に戻したい。
ということで、バックアップソフトでデータ(OS+データ)を自動的に丸ごとコピーしてしまう事と、システムドライブ(HDD)をカートリッジ式(リムーバブル)に変更することをおすすめしちゃいます。
家庭のPCだけでなく、ノンリニア編集機やDAW、事務用PCなどなどでも有効ですよ~。

まず、私おすすめのバックアップソフトはAcronis True Image
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Windowsのシステム(システムドライブ丸ごとや指定したフォルダなど)をバックアップしたり復元するソフトです。現行のバージョンは11ですが、私が使っているのはバージョン10ですので11の新機能は知りませんが、同種のソフトを色々使ってきた中で、単純明快で使いやすい、どなたにもおすすめできるソフトだと思います。
True Imageの11はちょっと価格が高いのがネックですが、簡単、高機能で信頼性も高いです。(メーカーのまわし者ではありませんが、さらに詳細は画像からのリンクでドーゾ)

最もおすすめなのは、PCにシステムドライブ以外のHDDを追加(パーティションを切るのではなくHDD自体を追加)して、システムドライブが丸ごとバックアップされるようにスケジュールを設定しておくこと。パソコンを起動している時、いつのまにか(バックグラウンドで)1ヶ月、1週間など好みの間隔でシステムの完全バックアップが作られます。追加としては差分(変化があった部分だけ)のバックアップも可。

こうしておくと、システムディスクがいきなり壊れてしまった場合でも、新しいシステムディスク用のHDD(市価1万円前後)さえ用意すれば即座に元通りにできちゃいます。
メーカー修理に出したらデータ復元は別会社で高額…。あきらめて数万円の修理費を払って購入時の状態に戻って帰ってきたらデータは全てサヨウナラ…。なんて事はほぼなくなります。

また、システムドライブを丸ごとDVD-Rなどにバックアップすれば、お好みの状態のリカバリディスクも作れます。(圧縮されるので、うちの事務用PCではDVD-R 3枚に収まります)

以前使っていたDriveCopyPlus(他社製、すでにディスコン)では専用ソフトで起動して作業する必要がありUSBデバイスが使えず、HDDクローンでは不良セクタがコピーされたりエラーで停止する事がありましたが、True ImageはWindows使用中にバックアップができてしまいます。True ImageではUSBデバイスなども使えるのでノートパソコンでも便利そうですね。


で、バックアップやHDD障害時の交換作業が劇的に早いのがリムーバブルのHDDケース。
通常、デスクトップ型パソコンでHDDを交換しようと思ったら、ネジを外して分解して、内部もなんだかんだと外したりしないとダメでやんだくなってしまいますが(笑)、リムーバブルケースではPCを分解しなくても鍵を外せば抜き差しするだけでHDDを交換できます。
TrueImageで(この場合は通常バックアップの圧縮ファイルではなくて)システムディスクをそのまま別のHDDに丸コピーする機能でクローンを作っておけば、システムディスクの故障時にも抜き差しだけで復帰できます。(各種ソフトのライセンス的にもOKですね)
HDDの障害以外にもソフトのバージョンアップなど、使用している環境によって予期せぬ不具合が起こったりする事がありますが、これだと気楽にテストも出来ます。

うちの会社ではシステムディスク用やデータの移動や仮保存用として、IDEとS-ATAの3.5インチHDDをリムーバブル仕様にして60台以上使っていますが、5~6年前からは(会社用も自宅用も)全てラトックシステムのリムーバブルケースにしています。ラトックではPC内蔵用(IDE、S-ATA)のほか、外付け用(S-ATA、USB)のケースがあるので持ち出しにも便利ですよ。

リムーバブルHDDの記録内容の管理は、さすがにいちいち紙に書き出すわけには行かないので、HDDに通し番号を付けてフリーのディスク管理ソフトで(ディレクトリ名、ファイル名、サイズ、日付などから)検索できるようにしています。
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フリーソフト「Virtual CD-ROM Case」
もともとはCD-ROMの管理用のようですが、HDDやDVD、BDでも全く問題なく使えます。エクスプローラー上でフォルダのサイズを表示する「Folder Size」と同様、もはやこの機能はWindows標準にしてほしいくらいです。

リムーバブルHDDは差し替えの手間はありますが、ローカルのS-ATAデバイスとして使うと、1GHzベースのLAN経由でRAIDストレージとやり取りするのと速度はほとんど変わりません。
ラトックのリムーバブルHDDのカートリッジに入れるのは基本的にパソコン内蔵用の3.5インチの(IDEまたは)S-ATAのHDDで、今パソコンショップで買うと1.5TBのS-ATAタイプが\12,000以下、ケース1つは\2,000ほど。PC周辺機器メーカー製のUSBタイプと比べるとかなり割安で、仮保存用としてはコストパフォーマンスはすこぶる高いです。納品後のデータの一時保存用などとしてよく使っています。手動で多重化したりも。
(ちなみにNLEやDAWの作業領域はちゃんとしたRAIDストレージを使用していますよ)(笑)

たくさん積んであるラック内の様子。見た目は…ですがCPは高いです!
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個人的にはラトックの外付け用BOXは問答無用で常時ファン稼動という点と、外付けBOXの電源入力がIEC3ピン(デスクトップPC本体や業務用機材と同じ)であるところが気に入っています。
(3.5インチのHDDを収録現場で使うことはほとんどありませんが)IEC3ピンはどこでも転がってますから、専用のACアダプターとか面倒なものが要らないのが良いです。


話が横道に逸れましたが、macはUSBのHDDを接続してOS X Leopard標準のTime Machine機能でOSのバックアップを取っています。BootCampで入れているWindows XPはWin cloneというフリーウェアを使って(手動で)バックアップしています。(True Imageでは不可)
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win cloneの手動バックアップはちょっと面倒ですが、気が向いた時に思い出したようにやったりしています。何も無しで初めからインストールしなおす事を考えれば楽なもんです。


今回紹介したAcronis True Imageは1万円強。デスクトップPC用の内蔵用リムーバブルケースは5千円くらいから、それに入れるHDDは7千円前後からあります。多少の出費と取り付け作業、ソフトの設定は必要ですが、もう一台予備のパソコンを買っておくよりはるかに安く、万が一の障害発生時にも直前の状態まで簡単に戻れます。
ノートパソコンの場合でも、内蔵のDVD-Rドライブ(USB接続も可)を利用すればDVD-Rにバックアップできます。
1~2万円ほどで購入できるUSB接続の外付けHDDをバックアップ先にするのもひとつの方法ですね。


家庭で使っているパソコンでもデジカメの写真やメールが消えたら一大事。仕事用のパソコンではデータが消失するなんていうことは許されないですから、やっぱりバックアップは必須です。

今回はシステムディスクをそのままバックアップする方法について書きましたが、データをシステムとは別のHDDやUSBメモリーに記録している場合でもバックアップは必要です。その場合でもやはりそのまま複数のメディアにコピーしてしまうと新旧が重複したりして大変なので、バックアップ用のソフトを使って管理しておくと便利ですよ。
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