先日のサウンドフェスタ2009で展示されていたオーストラリアのAudinate社のDanteですが、ほとんど情報が無かったので調べてみました。
ネットワークオーディオ規格の備忘録を兼ねてたりして…
多チャンネル音声伝送用のデジタル規格では、同軸ケーブル(または光ケーブル)を使用するMADIという規格が1990年代前半からありましたが、(最近になってまた注目されていますが)以前は値段の高いメーカーの製品で採用されていた例が多かったためか、それほど目にする事はありませんでした。

LANケーブルを使用して非圧縮の音声を伝送できる規格としては、古くからあるものとしては10年ほど前、アンプメーカーのQSCが発売した「RAVE」というものがありました。当時は大規模施設などでのアンプへの音声伝送用や制御用(RS232経由のAUXデータ利用)として紹介されていた記憶がありますが、これは現在の「CobraNet」と同じプロトコルなんだそうです。(今回調べるまで別の物だと思っていました)
CobraNetでは100Mbpsの回線で20bit、fs=48kHzの音声が64ch伝送できます。
また、CobraNetと同様に有名な「EtherSound」はフランスのDigigram社が開発した規格で、オーディオパケットが一体化されているためディレイが少なく同期した伝送が可能。また、機器やデータレートによって制限がありますが、FS=48kHz、96kHz、192kHzなど異なるサンプルレートの音声データを伝送できるという特徴があるんだそうです。伝送チャネル数に関わらず、常に一定のパケットが流れるのはそのための特徴ではありますが、ネットワーク機器に対する要求が高くなったり、スループットの良くないネットワークでは使えないなど多少柔軟性には欠けるところもあるかも…。
EtherSoundは1Gbpsの規格(ES-Giga)だと24bit、fs=48kHzで双方向256ch(計512ch)までの伝送が可能なんだとか。(RS-232のAUXデータも相互伝送可能)
EtherSoundに1Gbpsの規格があったとはこれまた知りませんでした…(笑)
512chて…。
初期はやはり設備系での採用が多く、PAやSR、その他ライブや放送番組の収録用途など、あまり仮設現場で使っている例は多くはなかったと思うのですが、デジタルミキサーなどにダイレクトに接続できるボードやリモート操作対応のHA(マイクアンプ)、PC用のボードが発売されてからは、従来のアナログマルチケーブルに取って変わる存在として徐々に認知されつつありますね。
デジタル伝送では、従来のアナログマルチケーブル(特にステージ関係)で高い頻度で悩まされる電源系統などからの電磁誘導ノイズが乗らず、長距離でも信号減衰による周波数特性の劣化もありません。 いいよなあ〜。

アナログマルチケーブルでは、経路の都合で照明用電源ケーブルと近接して平行したり、ついでに仮設のサイリスタ調光器の横を通ったりなんかするとそれはもう大変です…(泣)
また、ケーブルが細いLANケーブル(または変換して光ケーブル)なので、従来のぶっといアナログマルチケーブルと比べると敷設・撤収がはるかに楽になるメリットもあります。

(c) Cirrus Logic, Inc.
ただ、CobraNetやEtherSoundの機器は少々値段がお高いので、単純にアナログマルチケーブルの代わりという感覚で購入するのはかなり微妙なところがありました。 (個人の感想です)
また、番組収録などの現場では8chマルチをわりと短距離で使ったり継ぎ足して延長したり、または2本引いて8ch+8chとして使うなど運用形態が様々なので、なかなか用途に合うデジタルスネークはなかなかありませんでした。
各社、全体的に値段の高いものが多いデジタルスネークですが、(先日の記事にも書いた)ローランドの「REAC」規格では、現在は16chセンド、8chリターンの小型タイプが販売されていて、100mケーブルとHAリモコンなどを含めても35万円ほどで導入できるので、チャネル数が足りる場合は他に比べてお手ごろです。

ただ、他のメーカーの製品にも言えることですが、必要な場合は専用ケーブルを使ってでもステージボックス側にAC電源が無くても使える仕様にして欲しいですね。LANケーブルと電源ケーブルを長く2本引くのもスマートではないし、何よりステージや屋外ではステージボックス用に安心できる電源を確保するのは容易ではないのです。「雑電」しかなかったり、電源だけ経路が別でややこしくなったり…。
ステージの場合、シンセやギター・ベースアンプ用の電源があるような時は良いと思いますが、例えば屋外やクラシックコンサートなどの場合「従来は必要なかったはず」の電源が必要になりますから、説明やらお願いやら色々手間が増えてしまいます。 それよりなにより出先の電源断が心配ですね。
一部の海外メーカーや放送局の音声中継車のシステムでは、カメラ用の(電源ケーブル複合の)光ケーブルなんかを使って出先に給電しているところもあるんですが、光とはいかなくても、AC電源とLANの抱き合わせケーブルとかは作れないもんなんでしょうか??
さてさて、また話が大きく逸れましたが、AudinateのDanteです。
Audinate社のサイトで登録すると、スライドショー形式でのデモが見られました。


まず、機能的には従来からあるLANケーブルを使った伝送規格とそれほど違いは無いようですが、100Mbpsでも1Gbpsでも伝送チャネル数がちょっと少ないですね。
これには理由があって、Danteでは帯域に余裕を持たせる事によって、ある程度スループットの良くないLAN環境にも対応できるようになっているそうです。

レイテンシーの設定はけっこう大雑把な感じ。
実際、どの程度のディレイが発生するかはよく分かりませんね。
既設のLANに相乗りできるとありますが、スループットがあまり良くない場合など、状況を数値で把握する方法はあるんでしょうか? またはネットワークに他の大きな負荷がかかった場合はどうなるんでしょう…。
やはり安心のためにも相乗りは基本的にしないほうが良いですよね。

従来規格より圧倒的に低価格にも関わらず、STPやRSTPにも対応。ミキサー用のプラグインボードではプライマリとセカンダリの2つのLANポートがあり、冗長性も考慮されているようです。

しかし、RSTPを搭載していてもリアルタイムの音声伝送用としては万が一の場合に瞬断する可能性はあると思いますが、リンクアグリゲーションも搭載している模様。
必ず伝送路を二重にしておく必要が出てはきますが、Danteボードのリンクアグリゲーションがどのように動作するのかは気になるところです。
また、PCでサウンドデバイスとして認識するためのドライバ(PC/MAC対応)が提供される模様。収録用の分配なども簡単そうです。
動作保証はありませんが、チャンスがあればVPNやワイヤレスLANでもテストしてみたいですね。チャネル数が少なかったら使える可能性があるかも。
さらに、設定が簡単であることも大きなセールスポイントのようです。従来のネットワークオーディオでは「設定が面倒でとても分かりにくい」「トラブルでノイズが乗る」といったものがありましたが、そういった点が解消されていると良いですね。
さて、このAudinateのDante。従来規格と比べると低価格なようですが、実際の機能・性能はどんな感じでしょう。また、どんな展開をして行くのか興味深いところです。
ヤマハのミキサー用のボードはいつごろ発売になるでしょう。MY16-ATくらいの、実売4万円強が理想的ですね〜。
ネットワークオーディオ規格の備忘録を兼ねてたりして…
多チャンネル音声伝送用のデジタル規格では、同軸ケーブル(または光ケーブル)を使用するMADIという規格が1990年代前半からありましたが、(最近になってまた注目されていますが)以前は値段の高いメーカーの製品で採用されていた例が多かったためか、それほど目にする事はありませんでした。

LANケーブルを使用して非圧縮の音声を伝送できる規格としては、古くからあるものとしては10年ほど前、アンプメーカーのQSCが発売した「RAVE」というものがありました。当時は大規模施設などでのアンプへの音声伝送用や制御用(RS232経由のAUXデータ利用)として紹介されていた記憶がありますが、これは現在の「CobraNet」と同じプロトコルなんだそうです。(今回調べるまで別の物だと思っていました)
CobraNetでは100Mbpsの回線で20bit、fs=48kHzの音声が64ch伝送できます。
また、CobraNetと同様に有名な「EtherSound」はフランスのDigigram社が開発した規格で、オーディオパケットが一体化されているためディレイが少なく同期した伝送が可能。また、機器やデータレートによって制限がありますが、FS=48kHz、96kHz、192kHzなど異なるサンプルレートの音声データを伝送できるという特徴があるんだそうです。伝送チャネル数に関わらず、常に一定のパケットが流れるのはそのための特徴ではありますが、ネットワーク機器に対する要求が高くなったり、スループットの良くないネットワークでは使えないなど多少柔軟性には欠けるところもあるかも…。
EtherSoundは1Gbpsの規格(ES-Giga)だと24bit、fs=48kHzで双方向256ch(計512ch)までの伝送が可能なんだとか。(RS-232のAUXデータも相互伝送可能)
EtherSoundに1Gbpsの規格があったとはこれまた知りませんでした…(笑)
512chて…。
初期はやはり設備系での採用が多く、PAやSR、その他ライブや放送番組の収録用途など、あまり仮設現場で使っている例は多くはなかったと思うのですが、デジタルミキサーなどにダイレクトに接続できるボードやリモート操作対応のHA(マイクアンプ)、PC用のボードが発売されてからは、従来のアナログマルチケーブルに取って変わる存在として徐々に認知されつつありますね。
デジタル伝送では、従来のアナログマルチケーブル(特にステージ関係)で高い頻度で悩まされる電源系統などからの電磁誘導ノイズが乗らず、長距離でも信号減衰による周波数特性の劣化もありません。 いいよなあ〜。

アナログマルチケーブルでは、経路の都合で照明用電源ケーブルと近接して平行したり、ついでに仮設のサイリスタ調光器の横を通ったりなんかするとそれはもう大変です…(泣)
また、ケーブルが細いLANケーブル(または変換して光ケーブル)なので、従来のぶっといアナログマルチケーブルと比べると敷設・撤収がはるかに楽になるメリットもあります。

(c) Cirrus Logic, Inc.
ただ、CobraNetやEtherSoundの機器は少々値段がお高いので、単純にアナログマルチケーブルの代わりという感覚で購入するのはかなり微妙なところがありました。 (個人の感想です)
また、番組収録などの現場では8chマルチをわりと短距離で使ったり継ぎ足して延長したり、または2本引いて8ch+8chとして使うなど運用形態が様々なので、なかなか用途に合うデジタルスネークはなかなかありませんでした。
各社、全体的に値段の高いものが多いデジタルスネークですが、(先日の記事にも書いた)ローランドの「REAC」規格では、現在は16chセンド、8chリターンの小型タイプが販売されていて、100mケーブルとHAリモコンなどを含めても35万円ほどで導入できるので、チャネル数が足りる場合は他に比べてお手ごろです。

ただ、他のメーカーの製品にも言えることですが、必要な場合は専用ケーブルを使ってでもステージボックス側にAC電源が無くても使える仕様にして欲しいですね。LANケーブルと電源ケーブルを長く2本引くのもスマートではないし、何よりステージや屋外ではステージボックス用に安心できる電源を確保するのは容易ではないのです。「雑電」しかなかったり、電源だけ経路が別でややこしくなったり…。
ステージの場合、シンセやギター・ベースアンプ用の電源があるような時は良いと思いますが、例えば屋外やクラシックコンサートなどの場合「従来は必要なかったはず」の電源が必要になりますから、説明やらお願いやら色々手間が増えてしまいます。 それよりなにより出先の電源断が心配ですね。
一部の海外メーカーや放送局の音声中継車のシステムでは、カメラ用の(電源ケーブル複合の)光ケーブルなんかを使って出先に給電しているところもあるんですが、光とはいかなくても、AC電源とLANの抱き合わせケーブルとかは作れないもんなんでしょうか??
さてさて、また話が大きく逸れましたが、AudinateのDanteです。
Audinate社のサイトで登録すると、スライドショー形式でのデモが見られました。


まず、機能的には従来からあるLANケーブルを使った伝送規格とそれほど違いは無いようですが、100Mbpsでも1Gbpsでも伝送チャネル数がちょっと少ないですね。
これには理由があって、Danteでは帯域に余裕を持たせる事によって、ある程度スループットの良くないLAN環境にも対応できるようになっているそうです。

レイテンシーの設定はけっこう大雑把な感じ。
実際、どの程度のディレイが発生するかはよく分かりませんね。
既設のLANに相乗りできるとありますが、スループットがあまり良くない場合など、状況を数値で把握する方法はあるんでしょうか? またはネットワークに他の大きな負荷がかかった場合はどうなるんでしょう…。
やはり安心のためにも相乗りは基本的にしないほうが良いですよね。

従来規格より圧倒的に低価格にも関わらず、STPやRSTPにも対応。ミキサー用のプラグインボードではプライマリとセカンダリの2つのLANポートがあり、冗長性も考慮されているようです。

しかし、RSTPを搭載していてもリアルタイムの音声伝送用としては万が一の場合に瞬断する可能性はあると思いますが、リンクアグリゲーションも搭載している模様。
必ず伝送路を二重にしておく必要が出てはきますが、Danteボードのリンクアグリゲーションがどのように動作するのかは気になるところです。
また、PCでサウンドデバイスとして認識するためのドライバ(PC/MAC対応)が提供される模様。収録用の分配なども簡単そうです。
動作保証はありませんが、チャンスがあればVPNやワイヤレスLANでもテストしてみたいですね。チャネル数が少なかったら使える可能性があるかも。
さらに、設定が簡単であることも大きなセールスポイントのようです。従来のネットワークオーディオでは「設定が面倒でとても分かりにくい」「トラブルでノイズが乗る」といったものがありましたが、そういった点が解消されていると良いですね。
さて、このAudinateのDante。従来規格と比べると低価格なようですが、実際の機能・性能はどんな感じでしょう。また、どんな展開をして行くのか興味深いところです。
ヤマハのミキサー用のボードはいつごろ発売になるでしょう。MY16-ATくらいの、実売4万円強が理想的ですね〜。
サウンドフェスタは主にPA(イベントなどの音響)やSR(コンサートなどの音響)、放送・制作市場向けの音響機材の展示会で、毎年、大阪で開催されています。
以前は場所が変わったりしていましたが、ここ何年かはグランキューブ(大阪国際会議場)で開催されています。
10年ほど前と比べると放送・制作向け機材の出展社が増え、音響関連の展示会としては大阪で開催されるなかでも最大規模になっています。


毎年11月に幕張メッセで開催される国内最大の放送機器展「InterBEE」と比べると各社のブースの規模は小さめですが、いろいろなメーカーの新製品に直接触れたり質問できたりするほか、デモやスピーカーの試聴会、セミナーなども行なわれています。
昨日は中国・四国地方から来られていた方もお見かけしました。

さて、たくさんの新製品が展示されていたわけですが、個人的に気になったものは…
ヤマハのデジタルミキサー用のプラグインボード (MY16-AUD)です。

オーストラリアのAudinate社が開発したDante(ダンテ)という規格用のインターフェースボードで、LANケーブルを使って双方向多チャンネルの音声伝送が可能!!
これまで、ライブや番組収録などで音声の多チャンネル収録をDAW(PC)で行なう場合、デジ・アナを問わずミキサーからの出力はPCのサウンドI/Fを経由しなければなりませんでしたが、この規格ではPCにLANケーブルを直接接続するだけでPC上でサウンドI/Fとして認識され、DAWから直接扱うことが出来ます。
デジタルミキサーとPCをLANケーブルで直接接続してDAWから直接扱えるものとしては、既にローランドのデジタルミキサーM400で採用されているデジタルスネーク「REAC(リアック)」システムがありましたが、弊社で使用しているデジタルミキサー(ヤマハDM1000V2)とはメーカーが違うため直接の互換性はありませんでした。(実はREACの購入を検討したこともあったんですが、発売直後で規格自体が普及するか存続するか未知数だったので見送っていました)
(ローランドが悪いってことではないです。今はまだまだ規格乱立の時期なので仕方ないのです)
話はちょっと逸れますが、近年、ローランドはイベント向けの映像スイッチャーや収録向けなど映像機材のリリースも増えていますが、以前はとても高価な機材や複雑なシステムが必要だったものを従来には無かった形態も含め次々と低価格で製品化していますね。実に興味深いです。
(P-10が面白そう。R-44は買う寸前です。R-09は移動の多いロケでHD-P2が重くて嫌な時の予備収録用としてミキサーにつないで使ってますw)
ローランドの製品デモの様子

図と言葉だけでなく、ユーザーインタビューや生のカメラ映像を交えての説明は説得力があってよく分かりました。部分的に手作り感が漂ってましたけど、他社さんもこのデモの方法は真似ると良いんではないでしょうか。
…その際の映像演出と技術関係は弊社にお任せくださ〜い(笑)
最近のローランドの製品は、映像・音響とも機能限定や単に品質を落としてのコストダウンではなく、プロ用として他社に先駆けて先進的な機能を搭載していたり、かゆい所に手が届くような機能があったりもするので、リサーチを徹底しているんだなあと思います。大手の放送用映像機器メーカーの製品と同じというかそれ以上の機能なのに、価格が1/10とか、ちょっと驚いてしまうようなものもあります。WEB動画配信の制作環境向けなど、新しいマーケットを開拓しようという強い意気込みも感じますね。
弊社でもクロマキー撮影の簡易合成(照明調整・現場確認用)やイベントのプロジェクター送出などではローランドのスイッチャーをよく使っています。(必ずFS経由でタリー出力も無い機種なので収録系統には使わないのですが、小さくて便利です)

イベント送出の例 (モニターの画面分割は他社機材です)
話はぐいっと元に戻りますが、かなり以前からLANケーブルを使った音声伝送規格は各社から様々な規格の製品が出ていましたが、ミキサーとPCの両方にI/Fを付けると最低でも50万円ほどになってしまうので「なんだかな〜」だったのです。
おまけにHDDやテープ(DTRSなど)のMTRではなく、もう一つDAW(PC)を用意して予備レコーダーとする場合は、予備PCにも専用のI/Fを買わなくてはならないほか、ボードタイプしか用意されていない規格ではノートPCは利用できないか他にまた高価な変換機が必要になるという欠点がありました。
現場同録用のDAWとしては、ストレージさえ高速であればノートPCのスペックでも余裕なので(弊社でもノートPCのDAW収録での運用実績が多数あります)、チャネル数などに応じてノートでも十分な場合はMTRを廃止して本線・予備ともノートPCで行きたいよなあ…と思っていました。
本線・予備ともDAWで収録する方法は放送局などでも最近多くなっているそうです。(さすがにチャネル数が多いとノートPCではありませんが…)
このDanteのボード。国内定価はまだ決まっていないとの事でしたが、海外の情報では定価が649ドルとの事でしたので、日本での実勢価格は5万円を切るかもしれません。
しかも、このボード、01V96など実売20万円前後の低価格なデジタルミキサーでも使用可能。
先日の操作性の話題では小・中規模のデジタルミキサーをこき下ろしましたが(笑)、デジタルミキサーの低価格化と高機能化はすごいとしか言いようが無いですね。

(EtherSoundで接続されたM7CL)
それから、(写真を撮り忘れてしまったのですが)設備設計・施工会社の老舗「JATO」さんの中の方が開発されたF-1というスピーカー(8インチくらいの2way同軸ユニット、バスレフポートが前面に2つ、パッシブ)が展示されていたのですが、それがとても良かった。
感想を求められて「ちょっとハイが強めでローが2回来る…」とか言っちゃったんですが、展示場の会議テーブルにドンと置いて、全くNON EQの状態だったとは…。
チューニングとしてはモニター系、オーディオ系の両方を意識されたと伺ったと思うんですが、置く台を変えたり環境に応じてEQで微調整すれば(またはツィーターにフィルターとかw)、ムジー○社の半分以下の価格で……。
比較用のほぼ同サイズの現行の○ENELECに切り替えてもらったら、○ENELECがボケボケ、こんもり、もーやもーやに聞こえて驚きました。(最近のまーるっこくなったG社は個人的に?ですが)
以前の仕事の関係で、1038Bや1031Aは聞き慣れているんですが、F-1は樹脂製になってしまう前の中型のG社製にMIDは若干近い気もしましたが、定位の良さや点音源の感覚はムジー○により近いと思いました。
欲しい(けど買えない)スピーカーがRL901という私ですが(笑)。掛け値なしにF-1も良いと思います。
さて、サウンドフェスといえば「展示即売会」です。箱つぶれの新品(B級品)が定価の半額などなど、現金を握り締めてこの場に来ないと買えない掘り出し物がイッパイ。
箱に傷が付いただけで出荷できないので半額以下とか、なんか不思議ですよね。
毎年、開場とともに大混雑です。

新品、中古以外にジャンク品も面白いものが色々出ているんですが、今年は再生機能確認済みのD3 VCRが\8,000-。ジャンクのD2 VCRが\5,000-とかがありました。誰も買わずに売れ残ってましたけど。(笑)
あれです、ジャンクですがDVR-20、DVR-28が\5,000-ですよ。
知らない人にとってはもはや産廃の領域ですもんね。 時代を感じますね…。
以前は場所が変わったりしていましたが、ここ何年かはグランキューブ(大阪国際会議場)で開催されています。
10年ほど前と比べると放送・制作向け機材の出展社が増え、音響関連の展示会としては大阪で開催されるなかでも最大規模になっています。


毎年11月に幕張メッセで開催される国内最大の放送機器展「InterBEE」と比べると各社のブースの規模は小さめですが、いろいろなメーカーの新製品に直接触れたり質問できたりするほか、デモやスピーカーの試聴会、セミナーなども行なわれています。
昨日は中国・四国地方から来られていた方もお見かけしました。

さて、たくさんの新製品が展示されていたわけですが、個人的に気になったものは…
ヤマハのデジタルミキサー用のプラグインボード (MY16-AUD)です。

オーストラリアのAudinate社が開発したDante(ダンテ)という規格用のインターフェースボードで、LANケーブルを使って双方向多チャンネルの音声伝送が可能!!
これまで、ライブや番組収録などで音声の多チャンネル収録をDAW(PC)で行なう場合、デジ・アナを問わずミキサーからの出力はPCのサウンドI/Fを経由しなければなりませんでしたが、この規格ではPCにLANケーブルを直接接続するだけでPC上でサウンドI/Fとして認識され、DAWから直接扱うことが出来ます。
デジタルミキサーとPCをLANケーブルで直接接続してDAWから直接扱えるものとしては、既にローランドのデジタルミキサーM400で採用されているデジタルスネーク「REAC(リアック)」システムがありましたが、弊社で使用しているデジタルミキサー(ヤマハDM1000V2)とはメーカーが違うため直接の互換性はありませんでした。(実はREACの購入を検討したこともあったんですが、発売直後で規格自体が普及するか存続するか未知数だったので見送っていました)
(ローランドが悪いってことではないです。今はまだまだ規格乱立の時期なので仕方ないのです)
話はちょっと逸れますが、近年、ローランドはイベント向けの映像スイッチャーや収録向けなど映像機材のリリースも増えていますが、以前はとても高価な機材や複雑なシステムが必要だったものを従来には無かった形態も含め次々と低価格で製品化していますね。実に興味深いです。
(P-10が面白そう。R-44は買う寸前です。R-09は移動の多いロケでHD-P2が重くて嫌な時の予備収録用としてミキサーにつないで使ってますw)
ローランドの製品デモの様子

図と言葉だけでなく、ユーザーインタビューや生のカメラ映像を交えての説明は説得力があってよく分かりました。部分的に手作り感が漂ってましたけど、他社さんもこのデモの方法は真似ると良いんではないでしょうか。
…その際の映像演出と技術関係は弊社にお任せくださ〜い(笑)
最近のローランドの製品は、映像・音響とも機能限定や単に品質を落としてのコストダウンではなく、プロ用として他社に先駆けて先進的な機能を搭載していたり、かゆい所に手が届くような機能があったりもするので、リサーチを徹底しているんだなあと思います。大手の放送用映像機器メーカーの製品と同じというかそれ以上の機能なのに、価格が1/10とか、ちょっと驚いてしまうようなものもあります。WEB動画配信の制作環境向けなど、新しいマーケットを開拓しようという強い意気込みも感じますね。
弊社でもクロマキー撮影の簡易合成(照明調整・現場確認用)やイベントのプロジェクター送出などではローランドのスイッチャーをよく使っています。(必ずFS経由でタリー出力も無い機種なので収録系統には使わないのですが、小さくて便利です)

イベント送出の例 (モニターの画面分割は他社機材です)
話はぐいっと元に戻りますが、かなり以前からLANケーブルを使った音声伝送規格は各社から様々な規格の製品が出ていましたが、ミキサーとPCの両方にI/Fを付けると最低でも50万円ほどになってしまうので「なんだかな〜」だったのです。
おまけにHDDやテープ(DTRSなど)のMTRではなく、もう一つDAW(PC)を用意して予備レコーダーとする場合は、予備PCにも専用のI/Fを買わなくてはならないほか、ボードタイプしか用意されていない規格ではノートPCは利用できないか他にまた高価な変換機が必要になるという欠点がありました。
現場同録用のDAWとしては、ストレージさえ高速であればノートPCのスペックでも余裕なので(弊社でもノートPCのDAW収録での運用実績が多数あります)、チャネル数などに応じてノートでも十分な場合はMTRを廃止して本線・予備ともノートPCで行きたいよなあ…と思っていました。
本線・予備ともDAWで収録する方法は放送局などでも最近多くなっているそうです。(さすがにチャネル数が多いとノートPCではありませんが…)
このDanteのボード。国内定価はまだ決まっていないとの事でしたが、海外の情報では定価が649ドルとの事でしたので、日本での実勢価格は5万円を切るかもしれません。
しかも、このボード、01V96など実売20万円前後の低価格なデジタルミキサーでも使用可能。
先日の操作性の話題では小・中規模のデジタルミキサーをこき下ろしましたが(笑)、デジタルミキサーの低価格化と高機能化はすごいとしか言いようが無いですね。

(EtherSoundで接続されたM7CL)
それから、(写真を撮り忘れてしまったのですが)設備設計・施工会社の老舗「JATO」さんの中の方が開発されたF-1というスピーカー(8インチくらいの2way同軸ユニット、バスレフポートが前面に2つ、パッシブ)が展示されていたのですが、それがとても良かった。
感想を求められて「ちょっとハイが強めでローが2回来る…」とか言っちゃったんですが、展示場の会議テーブルにドンと置いて、全くNON EQの状態だったとは…。
チューニングとしてはモニター系、オーディオ系の両方を意識されたと伺ったと思うんですが、置く台を変えたり環境に応じてEQで微調整すれば(またはツィーターにフィルターとかw)、ムジー○社の半分以下の価格で……。
比較用のほぼ同サイズの現行の○ENELECに切り替えてもらったら、○ENELECがボケボケ、こんもり、もーやもーやに聞こえて驚きました。(最近のまーるっこくなったG社は個人的に?ですが)
以前の仕事の関係で、1038Bや1031Aは聞き慣れているんですが、F-1は樹脂製になってしまう前の中型のG社製にMIDは若干近い気もしましたが、定位の良さや点音源の感覚はムジー○により近いと思いました。
欲しい(けど買えない)スピーカーがRL901という私ですが(笑)。掛け値なしにF-1も良いと思います。
さて、サウンドフェスといえば「展示即売会」です。箱つぶれの新品(B級品)が定価の半額などなど、現金を握り締めてこの場に来ないと買えない掘り出し物がイッパイ。
箱に傷が付いただけで出荷できないので半額以下とか、なんか不思議ですよね。
毎年、開場とともに大混雑です。

新品、中古以外にジャンク品も面白いものが色々出ているんですが、今年は再生機能確認済みのD3 VCRが\8,000-。ジャンクのD2 VCRが\5,000-とかがありました。誰も買わずに売れ残ってましたけど。(笑)
あれです、ジャンクですがDVR-20、DVR-28が\5,000-ですよ。
知らない人にとってはもはや産廃の領域ですもんね。 時代を感じますね…。
うちの子が飼っているカブトムシが羽化しました。
(とは言っても世話していたのは全部うちの奥さんで私と子どもはほとんど見ていただけですが…)

3月末に友達から幼虫を二匹もらい、(うちの奥さんが)色々と調べて腐葉土やえさを準備して飼育していました。

毎朝どうなっているか確認するのが子どもの日課になっていましたが、たぶん二匹とも同じ日に羽化したようです。
んが、しかし、一匹はフタを破って逃走した模様(痕跡あり)。まあ、ちょっと残念ですが元気に羽化した証拠でしょう。

残った一匹はオス。けっこう大きいですね。うちの子も喜んでいました。
エサのゼリーをうまいこと見つけて食べてくれるか心配でしたが、翌日見てみるとしっかり食べた様子。

きっと、もう一匹は(まだ準備していなかったので)エサを求めて脱走したんでしょう。
メスを買うか貰うかして、つがいにしてあげようという事になりました。
(とは言っても世話していたのは全部うちの奥さんで私と子どもはほとんど見ていただけですが…)

3月末に友達から幼虫を二匹もらい、(うちの奥さんが)色々と調べて腐葉土やえさを準備して飼育していました。

毎朝どうなっているか確認するのが子どもの日課になっていましたが、たぶん二匹とも同じ日に羽化したようです。
んが、しかし、一匹はフタを破って逃走した模様(痕跡あり)。まあ、ちょっと残念ですが元気に羽化した証拠でしょう。

残った一匹はオス。けっこう大きいですね。うちの子も喜んでいました。
エサのゼリーをうまいこと見つけて食べてくれるか心配でしたが、翌日見てみるとしっかり食べた様子。

きっと、もう一匹は(まだ準備していなかったので)エサを求めて脱走したんでしょう。
メスを買うか貰うかして、つがいにしてあげようという事になりました。
また久々の更新ですが、今日はデジタルミキサーの話です。
デジタルミキサー(デジ卓)とは言っても、私が現在使っているのは局スタや中継車(音声中継車)で使われているようなSSLやSTUDER、最近大阪の局で流行っている? CALRECなどの大型卓ではなくて、もっぱらアナログインプットが24ch程度までの可搬型の小型デジタル卓。今回はそういったデジ卓の話です。
もとから機材が設置されているスタジオではなく、出先の仮設現場(収録・放送、PAなど)でもデジ卓を使うようになって10年以上になりますが、みなさん操作性に不満てないですか?
私が現場に入った頃は当然アナログ卓オンリーの時代、HAからEQ、AUX、BUS、PANなどなど全てのツマミがあって、どう設定されているか瞬時に全体が見えて、例えばインプットチャネルのフェーダーバランスを調整しながら、グループ送りのBUS MASTERを調整するとか、手が届けば同時に別々の項目を操作出来るのが当たり前でした。

(懐かしのPM3000。HD25-1は1993年頃から使ってました)
Promix01(コンプは2ch×3系統)の時代は大型卓に入れる前のグループmix用に使ってたことも多かったと思いますが、02RはHAが少なかった(というか音質的に…だった)ので、不足する分を別のアナログ卓で一度まとめてから02Rに入れていたり、出力系は必要に応じて外部にアナログのMTXミキサーを用意していたりもしていたので、まあまあ色々見えていましたし、本体だけで複雑な使い方はしていなかったので困ることはそれほどありませんでした。

(02Rとパッチ。私が使うとパッチだらけ…) 10年ほど前です。
ラジオ時代。某球場(中継)での02Rです。
よっぽと急いでセッティングしたんでしょうね… >私
かなりとっ散らかってますね。おはずかしい…。

02Rの他はノートパソコンとMSD100(位相計)、右はMDプレーヤーとその下は何でしょう? 右下のミキサーはモニター関係(N-1)など用だったと思います。Y社のメーターブリッジはSTUDERのように+20シフトが無いので、OAレベルで使うとほとんど振れませんでした。持ち出しでは外したことが多かった記憶があります。EQのATTを使うとしても入力段でクリップして割れたら嫌だし…。
この時はパラボラじゃなくてガンで集音してました(笑)
昔のデジ卓は「便利な卓だね」という程度でしたが、今のデジ卓は大きく進化していて機能も格段に増えたので、一台で「全部入り」状態。
機能として「全部出来る」となれば当然他の機材は削減されて、「デジ卓一台で全部やってね」ということになっちゃいます。
しかし、一台で必要な機能が全て搭載されているのは良いんですが、設定値を確認するにも、何を操作するにも画面切り替えやレイヤー切り替えの操作が必要になってくるので、傍から見ると手先の動きだけは早いのに、実際のパラメーターの変更はアナログより1テンポ、2テンポ遅くて、あちこちのメニューを行ったり来たりで効率も悪い、という事が多くなっています。
ポスト作業ならほぼ関係ありませんが、プリプロの現場では例えばハウリングへの対応やコンプのスレッショルド変更などなど、瞬時に対応する必要がある時に1テンポ遅れるのは致命的だと言っても良いかもしれません。 便利だという反面、メニュー操作が多くてデジ卓は気苦労が多いと仰られるミキサーさんもいらっしゃいますね。

(とある現場でのdbx160です。各ボーカルにインサートして使いました。他で何をしていてもゲインリダクションが一度に見えて設定も瞬時にアクセスできます。リハと本番では色々な点で大きく変わりますから、事前設定は目安。曲調や状況に応じて調整しないと話になりません)
同じ現場。160の下はDN360でした。(インサートで使用)

DN360の設定値は笑うところです。
よっぽとブーミーな現場だったんですかね…。(笑)
1178と166A、SDE、SPX900と990も見えてますね。PC画面は収録送りのレベル監視と測定用マイクを繋いで色々やってました。PC画面がCRTで、PGMモニターがCX-65Mってとこが古い…。
最近は大型卓を使うような音の仕事からは離れてるのでちょっと懐かしいです。
話は戻ってデジ卓ですが、確かに、従来の同じチャネル数の放送用のアナログ音声卓より安いのに、全チャネルに自由にパラメーターを設定できるコンプ/リミッターやPEQが付いていて、MTXミキサーとしても使えたり、全パラメーターのシーンメモリー/リコールが可能という点は素晴らしいんですが、だからと言って操作性が良くない事が安いとか小さいという理由だけでチャラになるもんではないと思います。
まあ、デジ卓はDAWのコントローラーになったりマルチチャネルのデジタルインターフェースボードを後付けできたり、内部パッチも変えられたりしますから、とんでもなく便利になっている部分が多いのも事実なので、贅沢言い過ぎなんですけどね。
大型卓に関しては、海外の一部メーカーは独自の操作性を追求したりしていますが、一般化しなければ存在自体が微妙にもなります。ここ何年か、大型のプリプロ用デジタル卓ではアナログ時代に戻るような流れが(一部ではアナログ的になりつつも、今までのアナログ卓には無かったようなデジタルならではの工夫も)見られるようになってきました。
一時期、「デジ卓はツマミが少ないのがスマート」みたいな変な流れがあったような気がしますが、最近の大型卓は従来のアナログと全く同じではないものの、各社で原点回帰の方向性も増えてきているように思います。小型・中型のデジ卓でもこれからはより操作性が重要視されていくんじゃないかと思います。
放送・業務用のショルダータイプのカメラなどがメーカーが違っても基本的な操作スイッチの場所が同じになっていったように、各社各様のデジ卓の操作性や機能、インターフェースも次第に共通化されていく部分が出てくるんじゃないでしょうか。
海外の某メーカーでは、単に新機種を試用してもらったり、旧型ユーザーの意見を集めたり他のメーカーから人材を引き抜くだけでなく、現役の現場ユーザーに企画段階から開発チームに入ってもらうというところがあります。メーカー担当者の理解力の限界や思い込みのフィルターを通らず、慣例や既存の制約に縛られないユーザーの意見が反映された製品は、操作性だけではなく機能の面でもユーザーから見ると「よく分かってるよな〜」と感心させられるものがあります。
奇抜なものは要らないとしても、メーカーさんには単に「デファクトスタンダードだから現状維持」という考え方からは脱却して、ユーザー側が感心させられるような使いやすい操作性や機能を探求していってもらいたいですね。(個人的にタッチパネルはかなり苦手ですが…)
しかーし、(この記事に登場しているメーカーの機種ではありませんが)操作性抜群の最新の大型デジタル卓でも、フリーズして音声断は困ります。自動車やトラックのように直接人命に関わるものではないにしても、例えば生放送などでの音声断は非常に重大なことです。他の業種でもオペレーターや会社にとっては死活問題にもなりかねませんから、発売後の製品に対しても信頼性を第一に考えてバグ修正などの対応をきっちりやってほしいですね。
ラジオ時代に経験したことですが、(新しい機材のバグなどでトラブルが起こること自体はある程度は仕方ないとは思うのですが)メーカーや代理店の対応如何でユーザーからメーカーに対する信頼感は数日にして180度変わります。メーカー担当者に「他では大丈夫だった」「調べても原因が分からない」「前例が無い」とか言われても説得力はありません。まさに「トラブルは現場で起こってるんだ…」と言いたくなっちゃいます。他にもメーカーの製品担当なのに実はロクに機材を理解していなかったとか、実は海外の現場で半年前に同じバグが出ていたとか、輸入代理店で国内には詳しい人が誰も居ないとか、その機材では出来ないことを出来ると言って買わせたり…まあ色々ありました。
で、一度信頼できないとなったらそのメーカーの製品や代理店からは会社として二度と買わないことに上のほうの会議で決まっちゃったりします。この業界は狭いですから、同業者間でもあっという間にそういう話は広がってしまいます。 まあ、至極当然のことなんですけど、どれだけ機材が進歩しても最終的には「人」なんですよね。
というわけで、前置きがかなり長くなりましたが(笑)、以前から試してみようと思っていたデジタルミキサーの外部からの操作です。 周囲に聞いても、webで世界中探しても同じことを試している例を見つけられなかったので出来るのかどうか不安でしたが、意外と簡単に設定できました。
(ロータリーエンコーダーのほうは…ですね)
リモート操作されている卓はYAMAHAのDM1000V2。操作している機器はBEHRINGERのBCF2000です。もともとBCF2000はDAW用に購入したんですが、モーターフェーダーがちょっとやかましくて敬遠気味でした。今回はMIDIフェーダーとして使ってみました。
今回はAUXとBUSマスターを操作するよう設定しています。DM1000ではインプットチャネルは一般的な仕様でフェーダーは-∞から+10dBの範囲ですが、マスター関係は-∞から0dBなので、上げきりで0dBですから、フェーダー上に数値目盛の無いBCF2000でもまあ気になりません。
ただでさえ少ないフェーダーをアサイナブルレイヤー機能でBUSのマスターフェーダーに割り当てたりして削ることなく、マスターフェーダーを外部ではありますが常に表に出しておけます。こりゃ便利。
その他、DM1000側の設定を変えれば、他のパラメーターも外部コントローラーから直接操作できます。内部エフェクトのリターンレベルフェーダーを外部フェーダーに割り当てたり、サラウンド関係でも便利そうです。
それぞれの説明書を全く見ずにテキトーにやったので、まだ色々とは試していませんが、DM1000とBCF2000を相互に連携させた場合、DM1000のフェーダーとBCF2000のロータリーエンコーダーは若干相性が悪いようなので、DM1000からはパラメーターを返さないように設定しています。
MIDIの制御が128段階というのが気になりましたが、フェーダー操作して音を聞いてみるとほぼ問題ないと感じました。
ただ、DM1000側は RXのみ有効にしているので、電源投入時とシーンリコール後、一度BCF2000側からフェーダーの上げ下げをしておかないとBCF側を操作した瞬間にパラメーターがジャンプしてしまいます。しかし、気をつけるところはその程度です。
それと、DM1000側でリコールセーフの設定をしておけば使用中のシーン呼び出し後のリセットは不要かもしれません(未実証)。
さらに、(BCF2000側の機能や設定をほとんど知らないのですが)BCF2000のMIDI設定が変えられれば、複数のBCF2000でDM1000をコントロールできるはずです。試したいのでどなたか持っていらしたら貸してくださ〜い。
BCF2000とBCR2000(ロータリーエンコーダー32個)を何台もつなげたら、ラージコンソール並の操作性… までは無理でしょうけど、ミキサー単体よりも操作上のストレスは軽減できると思います。
それから、操作性も大事ですが、ディスプレイ出力が欲しいですね。最近は1920x1080の液晶が数万円ですから、そういった画面に大型卓みたいな見やすい表示が出せると良いなあ…。個人的には各チャネルのコンプのカーブ上にレベル表示のしるしが動くやつが是非ほしいです。(笑)

InterBEE 2006で見た「aurus」
他社も機能的にはほぼ変わりがありませんが、レベルメーターが(昔の)プラズマメーターに似てるので、個人的に良いなぁ…と(笑)。文字は小さいんですが、他社と比べると配色がとても見やすいと思いました。
やっぱりこれからは操作性と視認性も重要ですね。とりあえず国内メーカー各社さんには可搬型の機種が屋外だと(テント内でも)LEDと液晶画面が見えないという基本的なところから直していただいて…。
他社の映像スイッチャー開発での例のように部品メーカーも巻き込んで新規で部品から作らないと直せないんだとは思いますが、さんざん言われてるのに15年も放置ってのは…。これを直すだけでもけっこう売れませんかね? 暗幕かぶって卓の操作とか、リンホフかジナーかトヨビューかって笑えませんよ…。
ちなみに、屋外使用を意識したWENDTのポータブルミキサーのレベルメーターLEDは懐中電灯並みの明るさです(OFF/LOW/HIGHの切替可能)。LOWでもちょっと明るすぎで、屋内でHIGHにすると笑っちゃうような明るさですが、晴天の屋外では必須です。
デジタルミキサー(デジ卓)とは言っても、私が現在使っているのは局スタや中継車(音声中継車)で使われているようなSSLやSTUDER、最近大阪の局で流行っている? CALRECなどの大型卓ではなくて、もっぱらアナログインプットが24ch程度までの可搬型の小型デジタル卓。今回はそういったデジ卓の話です。
もとから機材が設置されているスタジオではなく、出先の仮設現場(収録・放送、PAなど)でもデジ卓を使うようになって10年以上になりますが、みなさん操作性に不満てないですか?
私が現場に入った頃は当然アナログ卓オンリーの時代、HAからEQ、AUX、BUS、PANなどなど全てのツマミがあって、どう設定されているか瞬時に全体が見えて、例えばインプットチャネルのフェーダーバランスを調整しながら、グループ送りのBUS MASTERを調整するとか、手が届けば同時に別々の項目を操作出来るのが当たり前でした。

(懐かしのPM3000。HD25-1は1993年頃から使ってました)
Promix01(コンプは2ch×3系統)の時代は大型卓に入れる前のグループmix用に使ってたことも多かったと思いますが、02RはHAが少なかった(というか音質的に…だった)ので、不足する分を別のアナログ卓で一度まとめてから02Rに入れていたり、出力系は必要に応じて外部にアナログのMTXミキサーを用意していたりもしていたので、まあまあ色々見えていましたし、本体だけで複雑な使い方はしていなかったので困ることはそれほどありませんでした。

(02Rとパッチ。私が使うとパッチだらけ…) 10年ほど前です。
ラジオ時代。某球場(中継)での02Rです。
よっぽと急いでセッティングしたんでしょうね… >私
かなりとっ散らかってますね。おはずかしい…。

02Rの他はノートパソコンとMSD100(位相計)、右はMDプレーヤーとその下は何でしょう? 右下のミキサーはモニター関係(N-1)など用だったと思います。Y社のメーターブリッジはSTUDERのように+20シフトが無いので、OAレベルで使うとほとんど振れませんでした。持ち出しでは外したことが多かった記憶があります。EQのATTを使うとしても入力段でクリップして割れたら嫌だし…。
この時はパラボラじゃなくてガンで集音してました(笑)
昔のデジ卓は「便利な卓だね」という程度でしたが、今のデジ卓は大きく進化していて機能も格段に増えたので、一台で「全部入り」状態。
機能として「全部出来る」となれば当然他の機材は削減されて、「デジ卓一台で全部やってね」ということになっちゃいます。
しかし、一台で必要な機能が全て搭載されているのは良いんですが、設定値を確認するにも、何を操作するにも画面切り替えやレイヤー切り替えの操作が必要になってくるので、傍から見ると手先の動きだけは早いのに、実際のパラメーターの変更はアナログより1テンポ、2テンポ遅くて、あちこちのメニューを行ったり来たりで効率も悪い、という事が多くなっています。
ポスト作業ならほぼ関係ありませんが、プリプロの現場では例えばハウリングへの対応やコンプのスレッショルド変更などなど、瞬時に対応する必要がある時に1テンポ遅れるのは致命的だと言っても良いかもしれません。 便利だという反面、メニュー操作が多くてデジ卓は気苦労が多いと仰られるミキサーさんもいらっしゃいますね。

(とある現場でのdbx160です。各ボーカルにインサートして使いました。他で何をしていてもゲインリダクションが一度に見えて設定も瞬時にアクセスできます。リハと本番では色々な点で大きく変わりますから、事前設定は目安。曲調や状況に応じて調整しないと話になりません)
同じ現場。160の下はDN360でした。(インサートで使用)

DN360の設定値は笑うところです。
よっぽとブーミーな現場だったんですかね…。(笑)
1178と166A、SDE、SPX900と990も見えてますね。PC画面は収録送りのレベル監視と測定用マイクを繋いで色々やってました。PC画面がCRTで、PGMモニターがCX-65Mってとこが古い…。
最近は大型卓を使うような音の仕事からは離れてるのでちょっと懐かしいです。
話は戻ってデジ卓ですが、確かに、従来の同じチャネル数の放送用のアナログ音声卓より安いのに、全チャネルに自由にパラメーターを設定できるコンプ/リミッターやPEQが付いていて、MTXミキサーとしても使えたり、全パラメーターのシーンメモリー/リコールが可能という点は素晴らしいんですが、だからと言って操作性が良くない事が安いとか小さいという理由だけでチャラになるもんではないと思います。
まあ、デジ卓はDAWのコントローラーになったりマルチチャネルのデジタルインターフェースボードを後付けできたり、内部パッチも変えられたりしますから、とんでもなく便利になっている部分が多いのも事実なので、贅沢言い過ぎなんですけどね。
大型卓に関しては、海外の一部メーカーは独自の操作性を追求したりしていますが、一般化しなければ存在自体が微妙にもなります。ここ何年か、大型のプリプロ用デジタル卓ではアナログ時代に戻るような流れが(一部ではアナログ的になりつつも、今までのアナログ卓には無かったようなデジタルならではの工夫も)見られるようになってきました。
一時期、「デジ卓はツマミが少ないのがスマート」みたいな変な流れがあったような気がしますが、最近の大型卓は従来のアナログと全く同じではないものの、各社で原点回帰の方向性も増えてきているように思います。小型・中型のデジ卓でもこれからはより操作性が重要視されていくんじゃないかと思います。
放送・業務用のショルダータイプのカメラなどがメーカーが違っても基本的な操作スイッチの場所が同じになっていったように、各社各様のデジ卓の操作性や機能、インターフェースも次第に共通化されていく部分が出てくるんじゃないでしょうか。
海外の某メーカーでは、単に新機種を試用してもらったり、旧型ユーザーの意見を集めたり他のメーカーから人材を引き抜くだけでなく、現役の現場ユーザーに企画段階から開発チームに入ってもらうというところがあります。メーカー担当者の理解力の限界や思い込みのフィルターを通らず、慣例や既存の制約に縛られないユーザーの意見が反映された製品は、操作性だけではなく機能の面でもユーザーから見ると「よく分かってるよな〜」と感心させられるものがあります。
奇抜なものは要らないとしても、メーカーさんには単に「デファクトスタンダードだから現状維持」という考え方からは脱却して、ユーザー側が感心させられるような使いやすい操作性や機能を探求していってもらいたいですね。(個人的にタッチパネルはかなり苦手ですが…)
しかーし、(この記事に登場しているメーカーの機種ではありませんが)操作性抜群の最新の大型デジタル卓でも、フリーズして音声断は困ります。自動車やトラックのように直接人命に関わるものではないにしても、例えば生放送などでの音声断は非常に重大なことです。他の業種でもオペレーターや会社にとっては死活問題にもなりかねませんから、発売後の製品に対しても信頼性を第一に考えてバグ修正などの対応をきっちりやってほしいですね。
ラジオ時代に経験したことですが、(新しい機材のバグなどでトラブルが起こること自体はある程度は仕方ないとは思うのですが)メーカーや代理店の対応如何でユーザーからメーカーに対する信頼感は数日にして180度変わります。メーカー担当者に「他では大丈夫だった」「調べても原因が分からない」「前例が無い」とか言われても説得力はありません。まさに「トラブルは現場で起こってるんだ…」と言いたくなっちゃいます。他にもメーカーの製品担当なのに実はロクに機材を理解していなかったとか、実は海外の現場で半年前に同じバグが出ていたとか、輸入代理店で国内には詳しい人が誰も居ないとか、その機材では出来ないことを出来ると言って買わせたり…まあ色々ありました。
で、一度信頼できないとなったらそのメーカーの製品や代理店からは会社として二度と買わないことに上のほうの会議で決まっちゃったりします。この業界は狭いですから、同業者間でもあっという間にそういう話は広がってしまいます。 まあ、至極当然のことなんですけど、どれだけ機材が進歩しても最終的には「人」なんですよね。
というわけで、前置きがかなり長くなりましたが(笑)、以前から試してみようと思っていたデジタルミキサーの外部からの操作です。 周囲に聞いても、webで世界中探しても同じことを試している例を見つけられなかったので出来るのかどうか不安でしたが、意外と簡単に設定できました。
(ロータリーエンコーダーのほうは…ですね)
リモート操作されている卓はYAMAHAのDM1000V2。操作している機器はBEHRINGERのBCF2000です。もともとBCF2000はDAW用に購入したんですが、モーターフェーダーがちょっとやかましくて敬遠気味でした。今回はMIDIフェーダーとして使ってみました。
今回はAUXとBUSマスターを操作するよう設定しています。DM1000ではインプットチャネルは一般的な仕様でフェーダーは-∞から+10dBの範囲ですが、マスター関係は-∞から0dBなので、上げきりで0dBですから、フェーダー上に数値目盛の無いBCF2000でもまあ気になりません。
ただでさえ少ないフェーダーをアサイナブルレイヤー機能でBUSのマスターフェーダーに割り当てたりして削ることなく、マスターフェーダーを外部ではありますが常に表に出しておけます。こりゃ便利。
その他、DM1000側の設定を変えれば、他のパラメーターも外部コントローラーから直接操作できます。内部エフェクトのリターンレベルフェーダーを外部フェーダーに割り当てたり、サラウンド関係でも便利そうです。
それぞれの説明書を全く見ずにテキトーにやったので、まだ色々とは試していませんが、DM1000とBCF2000を相互に連携させた場合、DM1000のフェーダーとBCF2000のロータリーエンコーダーは若干相性が悪いようなので、DM1000からはパラメーターを返さないように設定しています。
MIDIの制御が128段階というのが気になりましたが、フェーダー操作して音を聞いてみるとほぼ問題ないと感じました。
ただ、DM1000側は RXのみ有効にしているので、電源投入時とシーンリコール後、一度BCF2000側からフェーダーの上げ下げをしておかないとBCF側を操作した瞬間にパラメーターがジャンプしてしまいます。しかし、気をつけるところはその程度です。
それと、DM1000側でリコールセーフの設定をしておけば使用中のシーン呼び出し後のリセットは不要かもしれません(未実証)。
さらに、(BCF2000側の機能や設定をほとんど知らないのですが)BCF2000のMIDI設定が変えられれば、複数のBCF2000でDM1000をコントロールできるはずです。試したいのでどなたか持っていらしたら貸してくださ〜い。
BCF2000とBCR2000(ロータリーエンコーダー32個)を何台もつなげたら、ラージコンソール並の操作性… までは無理でしょうけど、ミキサー単体よりも操作上のストレスは軽減できると思います。
それから、操作性も大事ですが、ディスプレイ出力が欲しいですね。最近は1920x1080の液晶が数万円ですから、そういった画面に大型卓みたいな見やすい表示が出せると良いなあ…。個人的には各チャネルのコンプのカーブ上にレベル表示のしるしが動くやつが是非ほしいです。(笑)

InterBEE 2006で見た「aurus」
他社も機能的にはほぼ変わりがありませんが、レベルメーターが(昔の)プラズマメーターに似てるので、個人的に良いなぁ…と(笑)。文字は小さいんですが、他社と比べると配色がとても見やすいと思いました。
やっぱりこれからは操作性と視認性も重要ですね。とりあえず国内メーカー各社さんには可搬型の機種が屋外だと(テント内でも)LEDと液晶画面が見えないという基本的なところから直していただいて…。
他社の映像スイッチャー開発での例のように部品メーカーも巻き込んで新規で部品から作らないと直せないんだとは思いますが、さんざん言われてるのに15年も放置ってのは…。これを直すだけでもけっこう売れませんかね? 暗幕かぶって卓の操作とか、リンホフかジナーかトヨビューかって笑えませんよ…。
ちなみに、屋外使用を意識したWENDTのポータブルミキサーのレベルメーターLEDは懐中電灯並みの明るさです(OFF/LOW/HIGHの切替可能)。LOWでもちょっと明るすぎで、屋内でHIGHにすると笑っちゃうような明るさですが、晴天の屋外では必須です。
最近、自宅近くの川にカルガモの親子がいます。
自宅から30m歩いたあたりのところですが、ほとんど移動しないらしく、最近は知っている人が増えたのか、カルガモをながめる人をよく見かけるようになりました。

親ガモ2匹と子ガモが3匹。
いつも母ガモ(たぶん)が近くにいて子ガモの様子を見守っています。うちの子どもと一緒にしばらく見ていましたが、母ガモと子ガモは数メートルと離れないんですね〜。
カルガモというと、東京のビル街に営巣しているカルガモの様子が20年ほど前にテレビなどで取り上げられていたのが記憶にありますが、実物を見たのははじめてかも。
カルガモは草食だそうで、水面の藻やイネ科の植物の実などを食べるそうです。

子ガモの体長は20センチほど。活発に動き回っています。
タニシなんかも食べるらしいのですが、イネ科の実を食べてしまうので農家には嫌われているんだそうです。

かわいいですね。
しかし、父ガモはいつも離れたところにいます。
今日は母ガモと子ガモがいた場所より40mほど下流にたたずんでいました。

カルガモの世界でも父親ってのは色々あるんですかね(笑)。
自宅から30m歩いたあたりのところですが、ほとんど移動しないらしく、最近は知っている人が増えたのか、カルガモをながめる人をよく見かけるようになりました。

親ガモ2匹と子ガモが3匹。
いつも母ガモ(たぶん)が近くにいて子ガモの様子を見守っています。うちの子どもと一緒にしばらく見ていましたが、母ガモと子ガモは数メートルと離れないんですね〜。
カルガモというと、東京のビル街に営巣しているカルガモの様子が20年ほど前にテレビなどで取り上げられていたのが記憶にありますが、実物を見たのははじめてかも。
カルガモは草食だそうで、水面の藻やイネ科の植物の実などを食べるそうです。

子ガモの体長は20センチほど。活発に動き回っています。
タニシなんかも食べるらしいのですが、イネ科の実を食べてしまうので農家には嫌われているんだそうです。

かわいいですね。
しかし、父ガモはいつも離れたところにいます。
今日は母ガモと子ガモがいた場所より40mほど下流にたたずんでいました。

カルガモの世界でも父親ってのは色々あるんですかね(笑)。





